2024.06.07 08:00
©︎2013 吉田修一/新潮社 ©︎2024 「愛に乱暴」製作委員会
2024.06.07 08:00
江口のりこ主演、森ガキ侑大監督映画『愛に乱暴』の公開日が8月30日(金)に決定し、本ビジュアルと予告編が解禁された。
『悪人』『怒り』など人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭く炙り出してきた吉田修一の同名小説を、『おじいちゃん、死んじゃったって。』『さんかく窓の外側は夜』の森ガキ侑大監督が映画化。唯一無二の存在感とユニークな演技力を持つ江口のりこを主演に迎え、共演の小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみから個性豊かな俳優陣が江口扮する主人公を追い詰めていく。
緊迫感に包まれたヒューマンサスペンスで江口のりこが演じるのは、夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす主人公・桃子。「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始め、平穏な日常は少しずつ乱れ始めていく。
今回解禁された本ビジュアルは、桃子が部屋の畳に頭をつけ、床下に耳をそばだてているような、深い思惑を秘めた表情の江口を大胆な構図で捉える。〈女は床下に愛を隠す〉という謎めいたコピーと縦に大きくあしらわれたタイトルロゴと相まって、彼女の心の深淵を垣間見るようなインパクトの強いビジュアルとなっている。
併せて解禁された予告編では、近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、愛猫のぴーちゃんの失踪、怪しい隣人、義母との認識の食い違い、夫から浮気の告白など、桃子のしあわせな日常を襲う不穏な出来事の数々が描かれる。物語を紐解くキーワードとなるシーンが散りばめられた予告編の後半では、何者かに追われ疾走する桃子、猫の鳴き声に導かれ床下に潜る桃子など、非日常な世界に足を踏み入れてしまった主人公が泥だらけで「やめてください!私を変人扱いするのは!」と叫ぶ様子が切り取られ、サスペンスフルな物語に強烈な惹きを印象付ける予告編となっている。果たしておかしいのは桃子なのか周囲なのか。
映像には美しさの中に狂気を秘めた江口のりこに加え、冷徹な表情を垣間見せる小泉孝太郎、優しい口調で圧が強い風吹ジュン、感情を押し隠した馬場ふみからキャスト陣の姿も。また、映画の重要なキーアイテムとなる「黄色い小花」をモチーフとしたエコバッグが先着でついてくるムビチケカードも7月5日(金)から発売予定。なお、本作は歴史あるチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のコンペティション部門への出品も決定している。