2024.04.12 21:30
James Blake
2024.04.12 21:30
フランク・オーシャンの『Blonde』、ケンドリック・ラマーの『DAMN』、JAY-Zの『4:44』、ビヨンセの『Lemonade』など数多くの作品に参加したシンガーソングライター/プロデューサーのジェイムス・ブレイクがインディペンデントアーティストになると発表した。
ジェイムス・ブレイクはデビューアルバム『James Blake』を〈A+M Records〉からリリースし、その後アルバム『Overgrown』『The Colour In Anything』『Assume Form』『Friends That Break Your Heart』『Playing Robots Into Heaven』を〈Republic Records〉からリリース。先日レーベルを辞めてインディペンデントアーティストになると発表した彼は、SNSで現在の心境を語った。
「レーベルに10年間所属して、インディペンデントアーティストになるのは怖いけどついにこの瞬間がきた。私はスパムメールが大嫌いだから、みんなにウザい告知メールを送るつもりはないけど、アルゴリズムがアートを広まるかどうかを支配するシステムから抜け出そうとしている。近いうちにみんなに話したい。長い間自分の手で運営したいと思っていたから良い気分だよ」
ジェイムス・ブレイクは先日新しいストリーミングプラットフォーム「Vault」でアンダーソン・パークとJIDをフィーチャリングした楽曲「Affection」をリリースしていた。「Vault」はアーティストと直接つながり、未発表曲を月額制で聴くことができるプラットフォーム。アーティストが設定した金額でアーティスト本人に“直接サブスク”することができるため、インディペンデントアーティストになることを見据えたリリース方法であったことがわかる。彼はメジャーレーベルからリリースすることの懸念点についてもコメントしていた。
「一週間前ぐらいに、ストリーミングプラットフォームやTikTokがアーティストに適切な報酬を払っておらず、アーティストが生活をできないと説明した僕の投稿がバイラルになった。実際の数字を与えたい。プラットフォームによるけど、1回ストリーミング再生されたら0.003ドルから0.005ドルの報酬が支払われる。100万再生されたら3000ドルになる。
そこからレーベルと契約していたら、最低でも50%はもっていかれるし、マネージメントに15%〜20%ほどの手数料が取られる。そこから税金とレコーディング代などが引かれるし、アーティストとして生活するのは無理なんだ。実際にSpotify上のアーティストのうち、月間リスナー1000人を超えているのは19%のみだ」