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戦場を舞台に“人間の根源”を描くノゾエ征爾演出作が再々演

井之脇海×上川周作、窪塚愛流×篠原悠伸2組の二人芝居『ボクの穴、彼の穴。W』9月上演決定

2024.04.05 12:00

2024.04.05 12:00

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井之脇海×上川周作、窪塚愛流×篠原悠伸の二組による二人芝居『ボクの穴、彼の穴。W』の上演が決定した。

2024年9月中旬よりスパイラルホールにて上演される本作は、松尾スズキが初めて翻訳したフランスの童話作家デビッド・カリ著・セルジュ・ブロック絵の絵本『ボクの穴、彼の穴。』が原作。登場人物は戦場に残された敵対する2人の兵士“ボク”と“彼”。互いに「相手は本当のモンスターだ」と書かれた戦争マニュアルを持ち、それぞれ穴の中で息をひそめて相手の出方を探っている。やがて長い孤独に限界が訪れてボクは相手の穴に向かうが、そこに彼の姿は無く、見つけたのは自分が持っているものと同じ戦争マニュアルと温かい家族写真。モンスターではない彼を想像するボクがした決意とは。

戦場を舞台としながらもユーモアと人間の根源的な優しさが溢れる本作は、2016年には塚田僚一(A.B.C-Z)×渡部秀の出演で上演され、2020年には宮沢氷魚×大鶴佐助のペアで再演。PARCOプロデュースという形で2回上演されたこの作品が、今回は“モチロンプロデュース”として井之脇海、上川周作、窪塚愛流、篠原悠伸をキャストに迎え、装いを新たに再々演。なお、窪塚愛流は本作が初舞台となる。

数々の作品でその才能を発揮しているノゾエ征爾が初演・再演に引き続き翻案・脚本・演出を担当。今回は井之脇海×上川周作ペア、窪塚愛流×篠原悠伸ペアの2チームが交互に上演される。

コメント一覧

ノゾエ征爾
全く新鮮な気持ちでワクワクしています。いや、ゾクゾクかもしれません。ここ数年でまた社会の風景も随分と変わりましたし、なによりも、それぞれが滲み出るこの瑞々しい俳優さん達とこの作品にのぞめること。今あるこの期待感をそのまま作品に昇華できたら、きっと皆さんに観て良かった!というものになるであろうと、それを是非観に、「知り」に来ていただけたら、最高に嬉しいのであります。

井之脇海
9歳で俳優を始めて、今年で20年を迎える節目に、初めて“二人芝居”に挑戦できることを、とても嬉しく思います。今まで培ってきたものを全て絞りだし、ノゾエさんの演出と相手役の上川さんと一緒に、新しい発見と出会いながら、全身全霊でぶつかっていきたいです。原作の絵本と戯曲を読んで、登場人物が、得体の知れない存在に疑心暗鬼になっていく様は、現在の社会に通じるものがあると感じました。戦場が舞台の話ですが、決して遠い話ではなく、舞台上と客席が地続きになりながら、受け取っていただける作品になる予感がしています。穴から出るとき、どんな景色が見えるのか。今からワクワクしています。

上川周作
僕にとって人生初の2人芝居です!出演が決まった瞬間は未知なる体験へのプレッシャーも感じましたが、同時に舞台に立った時の事を妄想してワクワクしている自分がいました。ノゾエさんの演出作品に出演することができてとても嬉しいです。
井之脇さんと力を合わせて最後まで演じ切りたいと思います。
そして今回はダブルキャストでお送りします!篠原さん&窪塚さんチームも是非ご覧ください!よろしくお願いします!!

窪塚愛流
舞台のお話を初めて耳にした時は、正直まだ自分のレベルでは出来ない。と心の底から思ってしまいました。舞台は映画やドラマと違ってレンズを通さずお客さんの目の前で生の芝居をする。ミスは絶対に許されないのは勿論、いつも以上に緊迫感に包まれた空気の中で相手役の篠原さんと向き合う事が、本当に怖かったからです。なので、今まで何度か舞台を観に行ったことはありますが、僕がその場に立ちたいとはあまり思いませんでした。ですが、自分はもう20歳でオトナ。挑戦せずに出来ない理由を探している俳優なんて、情けないしかっこ悪い。僕はそう思い、気合いを込めて決心しました。今までの弱音を全て捨て、改めて台本に目を通した時になんだか不思議とワクワクしたんです。 舞台に至るまでの稽古や相手役の篠原さんと僕のセッションがノゾエさんの指導でどう作品に落とし込まれるか、その輝いた気持ちを大切にして、せっかく役を頂いたからこそ、一生懸命に全力で悔いのない最高の人生初舞台にしたいです。

篠原悠伸
2人芝居ってとっても怖いですね。
窪塚くん、舞台上には僕らしかいないんですかね?何かあったときは助けてください。逆に何かあったら助けます。の気持ちです。ノゾエさん、2つのチームの演出、大変だと思いますがよろしくお願いします。
もう一つの上川くん、井之脇くんチームの「ボク穴」も楽しみです。
皆様、あわよくば両チームともご覧頂いて、その違いを楽しんで貰えたら幸いです。
ぜひ観にきてください!

作品情報

モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』              

『ボクの穴、彼の穴。W』チラシビジュアル

『ボクの穴、彼の穴。W』チラシビジュアル

モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』              

【東京公演】スパイラルホール (スパイラル3F)
2024年9月17日(火)〜9月29日(日)
料金:前方ベンチシート 6,500円/指定席 6,500円/ボクチーム+彼チーム同日セット券 12,000円(チケットぴあのみ取扱)/ヤング券 4,200円(観劇当日22歳以下・チケットぴあのみ取扱)
一般発売:2024年7月6日(土) 10:00〜

【大阪公演】近鉄アート館
2024年10月4日(金)〜10月6日(日)
料金(全席指定・税込):指定席 7,500円/ヤング券 4,200円(観劇当日22歳以下/チケットぴあのみ取扱)
一般発売:2024年8月25日(日) AM10:00~

特設HPはこちら

キャスト&スタッフ

出演:井之脇海×上川周作/窪塚愛流×篠原悠伸
翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾
訳:松尾スズキ
原作:デビッド・カリ/セルジュ・ブロック

【スタッフ】
音楽:田中馨、美術:乘峯雅寛、照明:佐藤啓、音響:井上正弘、衣裳・小道具:下田昌克、衣裳製作:アトリエハリコ、
ヘアメイク:大和田一美、演出助手:大江祥彦、舞台監督:南部丈
宣伝美術:大島依堤亜、宣伝イラスト:ヒグチユウコ、宣伝写真:北島明、宣伝ビジュアルアートディレクター:上田智子、
宣伝衣裳:チヨ、宣伝ヘアメイク:遠山美和子、宣伝動画:原口貴光、宣伝協力:る・ひまわり
票券:河端ナツキ、制作:北條智子、制作デスク:赤堀あづさ、制作助手:島田琴未、田口遥佳、
プロデューサー:長坂まき子

協力:PARCO、千倉書房
会場協力:株式会社ワコールアートセンター
制作協力:大人計画、企画・製作:モチロン

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