2024.03.22 18:00
2024.03.22 18:00
できるだけ嘘をつきたくない、と彼女は言った。
女優・吉川愛。今や同世代の憧れのアイコンとして支持を集める彼女が新たに挑んだのは妖怪役。Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』で500年の時を超えて復讐を誓う妖怪の女の子・イジーを演じている。
物語の中ではクールな仏頂面。だけど、素顔の吉川愛は愛しい“我が子たち”の話になると止まらなくなる等身大の24歳。
飾ることも、媚びることもしない。ただありのままに、自分らしく。その自然体の佇まいには、吉川愛の仕事に対するポリシーが込められていた。
頑張ったな私ってちょっと誇らしくなった
──吉川さんが演じたイジーは強くて怖いけど、どこかキュートな妖怪でした。イジーの可愛らしさを出すために意識したことは何かありましたか。
私自身は可愛らしさを出そうとは特に考えていなくて。妖怪の世界しか知らなかったイジーが現世にやってきて、いろんなものを知っていく。その変化が台本上ですでに可愛らしく描かれていたので、それをただただ真面目に演じようと。本人は真剣なんだけど、それがはたから見たら可愛らしく映ればいいなと思って演じていました。
──TikTokのダンスとか、とても愛らしかったです。
なかなかない光景でしたよね(笑)。あの時もイジー本人は至って真面目なんです。でもそれが見ていて面白い。周りのみなさんも、私があの格好で真顔で踊っているのを見て笑いをこらえていました。
──登場シーンもインパクトがありましたが、あれはワイヤーを使って撮影されているんですか。
そうです。私はただワイヤーに吊るされていただけなのですが(笑)。意外と高さがあるのですが、私自身は高いところへの恐怖心はまったくなくて。バンジージャンプも平気で飛べるタイプなので楽しんでいました。
──バンジージャンプやったことあるんですか。
あります! 家族とプライベートで出かけているときにバンジージャンプができるところを偶然見つけて。「挑戦してみたら?」と言われたので、「じゃ、今から行ってくる」って、そのまま行きました。
──そんなその場のノリで(笑)。
バンジージャンプに行く予定ではなかったのですが、面白そうだなって。
──すぐ飛べました?
飛べました。「3、2、1」ってカウントされて、「1」でそのままひょいっと。もうちょっと怖いのかなと思っていたのですが、思ったよりも平気でした。なんでだろう……特に度胸があるタイプではないんです。ただ、好きなことに関してはわりと何でも平気で。だから、今度はスカイダイビングに挑戦してみたいです。あの高さから飛び降りたらどうなるんだろうって興味がありますね。
──クールな殺陣も披露されていましたが、アクションシーンはやってみていかがでしたか。
アクションは今回が初めてだったんです。そもそもスポーツ自体経験してこなかった人間なので、体の動かし方すらわかっていなくて。私にできるのかなって不安だったのですが、アクション指導の先生がしっかり教えてくださったおかげで、なんとか形にはなったのかなと。
──撮影前に事前にアクション練習に通ったりされたんですか。
週1回くらいのペースで何度かスタジオを借りて練習させていただきました。特殊な回転をしてから着地するシーンがあって。それがとても難しい動きだったので、かなり練習しました。
──初めてのアクションをやってみて、興味が広がったようなところはありますか。
私のような人間でも意外とサマになるんだなって思いました。それはもちろん、カメラマンさんや照明さん、スタッフのみなさんのお力をお借りした結果なのですが……。出来上がりを観たら結構カッコいい感じに仕上がっていたので、頑張ったな私ってちょっと誇らしくなりました。
──アクション指導の先生からお褒めの言葉をもらったりも?
それがなかなか褒めてくださらない先生で。私自身は褒められて伸びるタイプだと思っているので、もっと褒めて!なんて思ったりしていたのですが(笑)。でもそんな先生が、たまにいい感じにできると「今のは良かったんじゃない?」ってさりげなくおっしゃってくださるんです。それを聞いて、心の中で得意げな顔をしていました(笑)。
次のページ