倉科カナ、橋本良亮らの今後の注目シーン写真も初公開
『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』撮影現場に原作者・真梨幸子が訪問、桐谷健太の凄さを語る
2024.03.16 08:00
2024.03.16 08:00
WOWOWにて毎週日曜午後10時に放送・配信中の『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』の撮影現場に原作者の真梨幸子が訪問。そのレポートが公開された。
見る者を黒い渦の中に巻き込むような先の見えない展開で話題を呼んでいる本作。主人公の轟書房編集者・橋本涼役を演じるのは桐谷健太。新人作家・小椋沙奈役に倉科カナ、「女子高生両親殺害事件」の主犯格とされる死刑囚・大渕秀行役にA.B.C-Zの橋本良亮、大渕と獄中結婚した法廷画家・礼子役に蓮佛美沙子。大渕に破滅させられた元愛人・市川聖子役に斉藤由貴ら、実力派俳優陣が顔をそろえた。
第2話ラストでは「あの女が青田彩也子よ」という大渕死刑囚(橋本良亮)によって破滅した元愛人の証言、さらに小説を綴る沙奈(倉科カナ)の原稿には「私は、大渕に家族を奪われた」という衝撃の告白。「女子高生両親殺害事件」で元ホストに洗脳された当時の女子高生が事件を小説化しているのか。次第に登場人物たちの闇と真実が浮き彫りになってきた。
原作者の真梨幸子が激励訪問したのは、主人公の橋本(桐谷健太)の自宅での重要シーンの撮影日。自身の映像化を目の当たりにした撮影現場では、主人公の部屋に貼られている事件の資料など細部にまでわたる丁寧な作りこみや瞳の奥に何かを秘めた主人公を演じる桐谷健太の熱演に終始興奮の様子。実際に完成した本編を観て太鼓判を押す熱いコメントも寄せた。
第3話では「小説を書く沙奈の正体は“女子高生両親殺害事件の彩也子”」という衝撃の疑惑に轟書房のカリスマ編集者・笠原(渡辺真起子)は裏どりに躍起になる。当の沙奈と橋本は、取材を断り続けていた赤い屋根の家の隣家に住む彩也子の幼なじみの取材に漕ぎつけるが、向かう道中で倒れてしまう沙奈。そんな中、礼子(蓮佛美沙子)は死刑囚と獄中結婚したことを家族に明かし、家族と縁を切って手切れ金を手に入れていた。洗脳される礼子は大渕の指示で元愛人である聖子(斉藤由貴)に会いにいき屈辱を味わうが、それでも大渕との未来を夢見て弁護士の弓枝(水崎綾女)に再審請求を依頼する中、思わぬ事態が。
『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』第3話「女の正体」は3月17日(日)午後10時から放送。また、最終話までの今後の注目シーンの場面写真も一部初公開された。
原作者・真梨幸子コメント
(撮影現場の様子を見て)
撮影中、橋本の部屋という設定の現場にお邪魔しました。まず目を引いたのが、壁に貼ってある資料の数々です。週刊誌や新聞の切り抜きだったり、メモだったり。その内容があまりに緻密で、「画面にはほとんど映らないであろう小道具にまでこんなにこだわっているなんて」と驚きつつ、この作品の成功を確信しました。まさに、神は細部に宿る 。ディティールにこだわった作品は勝利する……という言葉通りの現場でした。
小道具だけではなく、役者さんたちのこだわりにも感嘆いたしました。役に合わせて減量なさった方、そして、増やした方。桐谷さんは、後者でした。桐谷さんといえば細マッチョなイメージだったのですが、現場でお会いした桐谷さんは恰幅がよく、「あ、橋本がいる!」と足がすくむ思いでした。桐谷健太というキラキラなオーラを消し去り、橋本がまとう負のオーラを見事に再現されていました。その数ヶ月後、完成披露試写会 で再びお会いすることになったのですが、そこにいたのは、細マッチョなキラキラな桐谷さん。いやー、つくづく凄い役者さんだな……と、感服いたしました。
(今後の見どころなど視聴者へのメッセージ)
原作のどんでん返しを、映像でどのように表現されるのかとても楽しみでした。結果は、期待以上のものでした。思わず、1話から再視聴してしまうほど。
なるほど、いたるところに伏線がありました。さりげないセリフ、仕草、小道具、すべてに意味がありました。
ルビンの壺のごとく、それまでそうだと思っていたものがすべて逆転する快感。視聴者のみなさまにもぜひ、味わってほしいと思います。
二度見は必至です!
主演・桐谷健太コメント
真梨先生と初めてお逢いしたのは、僕が演じた橋本が住む部屋の撮影の日でした。真梨先生とお逢いして、お話した時の印象は、坂の上の赤い屋根という作品を書かれたとは思えないほど、穏やかで明るい方だなぁと思ったことです。だからこそ作品の登場人物の心の闇がトグロを巻いていることに共感や興味を抱きました。誰にだって光と闇があり、人の数だけ真実がある。改めてそう感じた1日でした。ストーリーが進むほどに登場人物たちの黒い渦が強くうねり、ぶつかり合い、拡がり、観ている人の心にまで浸透するような作品になっています。人の数、それ以上に真実があるので、物語と共に登場人物の印象や共感性も変わっていくはず。