未発表音源「フレンドリー・ファイヤー」も収録
リンキン・パーク、代表曲を網羅したキャリア初のグレイテストヒッツアルバムを全世界同時発売
2024.02.26 12:00
2024.02.26 12:00
リンキン・パークが、バンド史上初となるキャリアを総括したグレイテストヒッツアルバム『ペイパーカッツ(シングルス・コレクション2000-2023)』を4月12日にワーナー・レコーズからリリースすることが決定した。
これまでに発表してきた代表曲を一つにまとめあげた今作には、「クローリング」や「サムホエア・アイ・ビロング」といった楽曲や、人気の高いレア音源「クワーティ」など、作品ごとの時代を通してバンドのこれまでの旅を振り返ることができる内容となっている。全音楽ストリーミング・サービスで配信されるほか、CDや2枚組アナログ盤を含む様々な形態で発売。また、日本盤CDも同日に発売を予定している。
また、同作には「フレンドリー・ファイヤー」という名の未発表音源も収録。7枚目のアルバム『ワン・モア・ライト』の制作にむけた2017年のセッション期間中にレコーディングされたもので、今は亡きチェスター・ベニントンの力強いヴォーカルが印象的な一曲。シネマティックなメロディと繊細なビート、軽快なギターのサウンドとともに「We’re pulling apart for no reason, we’re pulling a trigger in a useless war…what are we fighting for. (理由もなく俺たちはバラバラに引き裂かれ、無駄な争いの引き金を引いていく…何のため俺たちは戦っているのか)」とうたう、リンキン・パーク独特のスタイル、ソウル、スピリットを体現した楽曲となっている。
なおリンキン・パークは2020年には『ハイブリッド・セオリー 20周年記念盤』を、昨年には『メテオラ 20周年記念盤』をリリースしており、『メテオラ 20周年記念盤』はビルボードのトップ・ロック・アルバム・チャートなど4つのランキングで1位を獲得。その2作へのファンの熱狂的な反応が、『ペイパーカッツ』の楽曲たちをキュレートして一つにまとめ上げる原動力になったとのこと。
さらに、ベスト盤収録の「イン・ジ・エンド」は、全米レコード協会より1,000万以上の売上を誇る作品に贈られるダイヤモンド・ディスクを認定。Spotifyにおいて18億回、ミュージック・ビデオのYouTube再生数は17億回を誇る、バンドの楽曲において最も再生回数を伸ばしており、シングル曲の中で初めてのダイヤモンド・ディスクを獲得した楽曲となった。
ブラッド・デルソン(Gt)コメント
(「フレンドリー・ファイヤー」について)”フレンドリー・ファイヤー”は『ワン・モア・ライト』時のセッションで収録した楽曲の中で、常に俺たちのお気に入りの一曲だった。最終制作段階に近づくにつれて何かがしっくり来なくて、一旦この楽曲を脇に置いたんだ。今回グレイテスト・ヒッツ・コレクションに収録する未発表音源を探し始めて、楽曲の力強さ、ストーリー性の力強さ、ヴォーカルの力強さ、そしてそのサウンドスケープに圧倒された。多分、当時俺たちが感じていたよりもはるかに、目指していたところの近くにいたんだっていうことに実は気づいたんだ。
俺たちは皆で楽曲に取り掛かって、『ワン・モア・ライト』のレコーディング中にはどんな理由があっても表に出ることのなかった失われたピースを繋ぎ合わせていった。皆が楽曲を聴くのが楽しみだ。本当に美しく、力強く、切なくも、希望に満ち溢れたストーリーがあって、今日の自分の心にも本当に響く一曲だよ。
マイク・シノダ(Vo/MC)コメント
(『ペイパーカッツ(シングルス・コレクション2000-2023)』について)リンキン・パークのそれぞれのアルバム制作において言えることだけど、僕は一曲一曲の全てを愛し、尊び大事にしたいんだ。どの楽曲もそれぞれが世界で聴いてもらえるような曲になってほしい。そうなったらすごく誇りに思えることだし、そしてその曲がリスナーの心にも根付いていって、僕たちと結び付けてくれるエネルギーの一部になってほしいんだ。
『ペイパーカッツ』のために楽曲をキュレートするのは大きな喜びだったね。収録曲の一つ一つが、僕たちのタイムラインの中で特別な瞬間であり、同時に、絶え間なく進化していくストーリーでもある。それと同時に、君たちにとってと同じくらい、僕たちにとっても意味のあるものなんだ。僕たちの最初のリリース”ワン・ステップ・クローサー”から最新の”フレンドリー・ファイヤー”まで、このトラックリストは僕たちのこれまでのチャプター全てを網羅している。皆が、僕たちが旅を続ける理由の一つであることに感謝するよ。『ペイパーカッツ』を楽しんでくれると嬉しいな。