部屋に入った瞬間“ウザいやつ”と思われる
“レッチリ”のチャド・スミス、オーディションの第一印象は最悪だったとプロデューサーが明かす
2024.01.11 19:30
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
2024.01.11 19:30
数々の名曲をリリースし、昨年2月19日に16年ぶりの単独来日公演を東京ドームで行った世界的なバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。各メンバーのユニークな演奏スタイルが高く評価されているが、初のヒット作となった4thアルバム『Mother’s Milk(母乳)』のプロデュースを務めたマイケル・バインホーンによると、ドラマーのチャド・スミスの第一印象は“最悪”だったようだ。
人気YouTuberリック・ビアートのインタビュー最新回に登場したマイケル・バインホーンは、1989年当時バンドと共にチャド・スミスをオーディションしたときのことを語った。
「前任のDH・ペリグロを解雇した後、レッド・ホット・チリ・ペッパーズはなんの問題もなくすぐに新しいドラマーを見つけるって思っていたよ。でもオーディションを開催をしたら、今まで見たなかで最もパッとしないドラマーたちが集まった。こいつら全員合わせても、DH・ペリグロのほうが上手いじゃん!って思ったんだ。オーディション最後の日に、もうバンドメンバーたちも疲れて帰りたがっていた。最後のドラマーとして大男が部屋に入ってきて、それがチャド・スミスだった。
彼は笑いながら“Yeah!”とか言いながら、まるで自分がボスになったかのような雰囲気を醸し出しながら部屋に入ってきた。俺らはすぐさま、“こいつめっちゃウザいな”って思ったんだ(笑)。メンバーも全員、“なんだこいつ……?めっちゃウザいじゃん”ってなって第一印象は最悪だった。チャドは当時ヘッドバンドをしていて、メタルバンドのドラマーみたいな見た目をしていた。俺らは“早く帰ってくれないかな……”って思いながら、とりあえずドラムを叩かせたら、最初の音から信じられない素晴らしさだった。
彼は叩いてるときも“Yeah!”とか言いながら演奏していて、とてもコミカルだったけど、とんでもなく上手かった。あの日、あのメンバーで初めて演奏したとき、今まで体験したことがない感覚を味わった。何かエネルギーのポータルがその空間に生まれたような感じで、一気に色んな未来とドアが開いたような感覚だった」
チャドの第一印象は最悪だったにも関わらず、彼のことを拒否できない素晴らしい才能があったと語ったマイケル・バインホーン。彼によるとチャドが演奏しているとき、“めっちゃウザいのに最高のドラマーなのが面白い”という理由でメンバー全員が笑いを堪えていたようだ。チャド・スミスが加入した後にレコーディングされた『Mother’s Milk(母乳)』は全米で50万枚以上のセールスを記録し、世界的人気バンドへの第一歩となった。