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セックス・ピストルズからの多大な影響を語る

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロが音楽を始めたきっかけを明かす

2023.09.06 18:20

PHOTO BY DAVID ATLAS

2023.09.06 18:20

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1990年に結成し、強い政治的なメッセージとアグレッシブなロックとラップを融合させたサウンドで多くのバンドに影響を与えたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。2022年7月9日に米ウィスコンシン州で11年ぶりのライブを行った伝説的なバンドだが、ギタリストのトム・モレロがミュージシャンになったきっかけを語った。

先日LouderSounds誌が公開したインタビューにて、トム・モレロはセックス・ピストルズから多大な影響を受けたと発言している。

「私はロックの存在に圧倒された。子供の頃、部屋の壁にはKISSとレッド・ツェッペリンのポスターを貼っていて、ロックほど刺激的で感動的なものが存在するなんて信じられなかった。 1976年に私が12歳のとき、シカゴでKISSのライブを観たんだ。そのライブは私の人生で最も興奮した2時間だったけど、自分がその素晴らしさを超えることはできないだろうと感じていた。私はイリノイの地下室で生活していた子供で、ロックスターたちは素晴らしかったけど、私はそうではなかった。

そしてCreemマガジンで、セックス・ピストルズについて知って、“Never Mind The Bollocks” を聴いた48時間後にはバンドにギタリストとして加入していた。あの瞬間を完璧に覚えている。母親のホンダのアコードに乗っていて、購入したカセットを聴いていたんだけど、聴き終わるまで車から出たくなかったんだ。あれは私にとってのパンクロックの啓示のようだった。空が開いて、“あぁ今まで聴いた音楽はあまり重要じゃなかったんだ”って思うほどの発見だった。あとパンクロックはもっと身近に感じた。ジミー・ペイジのようにプレイできなかったし、スコットランドの城に住めるようになるとは思わなかった。でもセックス・ピストルズのように演奏することならできると思った。実際にその日に弾けるようになった。その後、演劇部に行って、バンドを組んだんだ。4年間触ってなかったギターがクローゼットにあったから、ギターを選んで、そこからロックの道を歩み始めた」

セックス・ピストルズがきっかけでパンクを知り、バンドを組むことになったと明かしたトム・モレロ。そこからプロのミュージシャンになるために練習をし、ロサンゼルスに移住した彼は思わぬ壁に当たったとコメントしている。

「1986年には、ロックの夢を叶えるためにロサンゼルスに引っ越したんだけど、それが最悪の経験だった。あの世界に飛び込む準備はできていなかったし、自分で生活する術もなかった。自分が持っていた学位もなんの価値もなかった。ハリウッド通りでアイアン・メイデンのシャツを売る仕事も採用されず、お金もなかったし、常に空腹だった。ゴミ袋の電話営業や、エキゾチック・ダンサーとして生活費を稼いでいた。

ロサンゼルスがミュージシャンにとってメッカで、スティーブ・ヴァイのような存在がたくさんいると思っていたけど、蓋を開けてみたらファスター・プッシーキャットのようなバンドばかりだった。メンバー募集の掲示板に電話してみると、大体最初に訊かれるのが、“お前の髪はどんぐらい長い?”って質問だった。ヘアメタルバンドたちがライブをしているのを見て、“今まで必死でギターを練習してきた時間は無駄だったのかな……”って感じたし、自分の居場所がないように感じた」

1980年代後半はLAメタル/ヘアメタル全盛期だったため、トム・モレロは自分のスタイルが求められていないことに自信をなくしたが、ロサンゼルス内で自分を受けれてくれるシーンを見つけたと振り返っている。

「でもヘアメタル以外の音楽シーンもロサンゼルスにあることを知って、それがジェーンズ・アディクション、フィッシュボーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどがいたシーンだった。私のような居場所のない変なミュージシャンたちを受け入れてくれる世界で、それがレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの結成に繋がったんだ」

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

アーティスト情報

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(英: Rage Against the Machine)は、アメリカ合衆国のロックバンド。 1990年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成された。英語圏ではRATM、日本においてはレイジという略称で呼ばれる。

「レッド・ツェッペリンとパブリック・エナミーの融合」と呼ばれる特徴的なサウンドと、マルコムX、チェ・ゲバラ、マーチン・ルーサー・キング・ジュニアなどから思想的影響を受けた政治メッセージを持つ歌詞が特徴。彼らのライヴにおいてはしばしばゲバラの肖像画が掲げられ、アンプの前などに星条旗が逆さまに吊るされた。また、ムミア・アブ=ジャマールの釈放を求めたり、無料の反戦コンサートを開いたりするなど、音楽の枠にとどまらず実際に政治活動も行っている。

2000年に解散したが、2007年に再結成を果たすも2011年のライブ以降は再び活動を休止状態となる。2020年3月〜4月に再結成ライブを計5公演行う予定との情報が公式Instagramにより発表されたが、新型コロナウイルス感染症の流行により2021年6月に延期。その後も幾度か新型コロナの影響で復活ライブの延期を余儀なくされていたが、2022年7月9日にアメリカ・ウィスコンシンで11年ぶりの復活ライブを行った。

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