2023.11.13 17:00
2023.11.13 17:00
子供のように“感じる”心は持ち続けたい
──今、挑戦してみたいことはありますか?
この『大奥』を経験したことで、もっと映像作品もやってみたい、映像でも活躍できるようになりたいなと思いましたね。今のところ、映像作品は明治時代や昭和初期という作品が多くて、私まだ“現代”を生きていないんですよ(笑)。だから、現代を描いた作品をぜひやってみたいです。
──ちなみに今年のお誕生日には「中身が変わってなさすぎる」という投稿をされていましたが、ご自身の中で変わらず持ち続けていたいものは?
“子供の心”のようなものは常に持っていたいですね。子供のように素直に受け止めたり、素直に表現したり、わくわくしたり、思いっきり楽しんだり……そういう素直さは絶対持っておきたいなと。大人になると、表現する前に考えたり、感じる前に考えたりすることが増えるんですよ。それはあまり良くないな、と。もちろん舞台では台本をもらってからいろいろ考えるんですけど、“感じて表現する”という部分は持っていないと、と思っています。
──Instagramで共演者の方々をご紹介をされているのをよく見ますが、愛希さんにとって現場での「新しい出会い」というのはどういう位置づけなのでしょう?
私自身、もともと人見知りタイプで……ただ自分が主演をさせていただくとなったときは、「みんなをまとめないと」とすごく頑張って「明るい自分」を演じるときもあったんですよ。でもやっぱりそういうところが不器用で、空回りすることもあり……距離を縮めるのって、やっぱり難しいですよね。ただ、舞台だと長い期間一緒に日々を過ごすことが多いので、自然とお話できる機会も増えるんですけど、映像は難しいですよね……そういう「人との距離の縮め方」、知りたいところです(笑)。
──愛希さんにとってそういう“距離感”は、一緒に過ごした時間の長さに比例すると思いますか? それとも出会ったその日に分かるような、一瞬のフィーリングの方が重要ですか?
うーん……時間をかければかけるほど確かに仲は深まるかもしれないんですけど、時間だけじゃないな、と思います。私、宝塚音楽学校時代の同期とはすごく仲がいいんですが、一緒に過ごした時間というのは学校時代の2年間くらいで、もうそれ以降の時間のほうがはるかに長いんですよね。それでも2〜3年ぶりに会う同期とでも、なんだか家族のような感覚になれるし、頻繁に連絡取ってなくても、ついこないだ一緒に居たように話せる。……うん、やっぱり“時間の長さ”だけじゃないですね、きっと。
──さて。来年は『トッツィー』でコメディ作品に出演されますし、また挑戦が続きそうですね。
そうなんです! 念願のコメディ作品出演です。ただ、私の役柄は割と真面目な感じなんですよ……本当はもっと弾けたかったんですけど(笑)。でもこういう明るい作品は久しぶりなので、すごく楽しみです。年明けすぐなので、一年の始まりをぜひ明るくスタートしていただきたいですね。