2023.10.05 19:00
2Pac
2023.10.05 19:00
1996年に25歳という若さで亡くなった伝説的なラッパー2Pac。社会的なメッセージを込めたリリックで世界中のファンの心を掴んだヒップホップアイコンの殺害事件は、音楽業界最大の未解決事件として注目を集めていた。今年の9月29日、米ラスヴェガス市警はギャングの元リーダーのドゥエイン・“キーフィー・D”・デイヴィス被告を逮捕・起訴。事件から27年が経った今、未公開の証拠写真や監視カメラの映像が公開となった。
ニュース番組「8 News Now」はラスベガス大陪審に提出された証拠写真と映像を入手したと報じており、2Pacとシュグ・ナイトが同乗していた銃撃されたBMWや、事件現場の写真を公開している。また、彼らがラスベガスのMGMグランドで被告のギャンググループと乱闘騒ぎとなった後、ホテルを去る映像も公開された。
2Pac殺害事件の首謀者として逮捕された通称「キーフィー・D」は、カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするギャング「サウスサイド・コンプトン・クリップ」の元リーダー。2Pacが当時契約していたシュグ・ナイト率いるレーベル〈Death Row Records〉は、キーフィー・Dが率いるギャングと敵対していた「ザ・モブ・パイルー」との関わりがあり、1996年の9月に両グループがラスベガスでマイク・タイソンの試合を観戦した後に事件は起こった。
キーフィー・Dの甥は事件の数日前に〈Death Row Records〉のメンバーからネックレスを強盗しており、シュグ・ナイトと2Pacはそのネックレスを奪い返すために暴行を加えたようだ。捜査当局はその報復としてキーフィー・Dが2Pacの車を銃撃したとみている。キーフィー・Dは、インタビューなどで事件に関わっていることを発言しており、発砲した甥に銃を渡したことも明かしていた。