初の単独出演舞台『ドクター皆川』で成長した姿を見せる
乃木坂46・金川紗耶のチャレンジ精神 自信を育んで“なりたい自分”へ
2023.09.27 17:30
2023.09.27 17:30
「私のことを好きでいて」と言えるようになった
──自信の持てない金川さんがマインドを変えるきっかけになったのは何が大きかったんでしょう。
ファンのみなさんの存在が大きいかもしれないです。ファンの方が「あなたはあなた自身でいいんだよ」ということを毎回伝えてくださって。おかげで、「いいんだ、これで」と思えるようになりました。
──それまで普通の女の子だったのが、ある日突然誰かから推される存在になる。その感覚はどんなものなんでしょう。
私、今でも誰かに元気を与えられている実感がないんですよね。むしろ逆にもらってる側だと思っていて。握手会とかミーグリ(オンラインミート&グリート)で「元気をもらった」と言われるたびに私の方が元気もらっています。だから、すごく大好きなんですよ、握手会もミーグリも。私がいろんなことを頑張れるのもファンのみなさんがいるからだし、みなさんの目標が私の目標になっています。
──ファンの方から「こんなふうになってほしい」という声をもらうわけですね。
そうですね。だから、なんとか叶えたいと思うんですけど、みなさんが思い描いていることが結構大きなことなので、私にできるのかどうかという感じなんですけど……。
──たとえばどんな声が?
いちばんはやっぱりセンターに立つこと。あ、でも、雑誌の表紙を飾るという目標は、この間の『Ray』で叶えられたんです! そのときもみんなで泣きながら喜びましたし、それも全部ファンのみなさんのおかげなんです。
──そうやってどんどん変わっていく自分を、昔の自分より好きになれていますか。
はい。最近はファンの方にも「私のことを好きでいてね」って言えるようになりました。私なんか……と思っていた頃は「ありがとう」で精一杯だったんです。そう言えるのも、私がちゃんとファンのみなさんを信じられているからだと思います。
──応援してもらう立場だからこそ大事にしていることはありますか。
私がいちばん素を見せられるのはファンのみなさんの前なんです。ファンのみなさんの前なら遠慮なく出せるし相談事もいっぱいしちゃいます。そこはこれからも大切にしたいです。
──人と比べる気持ちからはなかなか逃れられないのが現実です。そういう気持ちとどう向き合っていったらいいと思いますか。
私もまだつい比べてしまうところはあるけど、昔に比べたら自分らしく生きようと思えるようになりました。結局、人生って一度きりなんですよね。だから、やりたいことをやるのがいちばん。他人と比べて悩むより、自分はどうしたいのかを考える時間をつくる方が絶対にいいし、そうやって考えていけば自然とポジティブな思考になっていけるのかなという気がします。
──金川さんはこれからどうしたいと考えていますか。
まずは今の乃木坂46をもっとたくさんの方に知ってもらいたいです。1・2期生さんが卒業してしまったのと一緒にアイドルを推すことを卒業してしまったファンの方もいると思うんですが、そんな方に今の乃木坂46をもっと好きになってもらうために何ができるんだろうって、よくひとりで考えています。
1・2期生さんの存在はやっぱり大きくて。目指していた方々がどんどん卒業してしまって、私自身、どこを目指せばいいのか迷った時期もありました。でも、今までの乃木坂46の良さも残しつつ、新しい乃木坂46をこれからつくっていけたらという方向に今は気持ちが向いていますね。
──金川さん自身の目標はいかがですか。
私はステージの上がいちばん輝けると思っているので、いい位置にいけるよう頑張っていきたいですし、バラエティのお仕事も演技のお仕事もどんどんやっていきたいです。その上で、ファンの方との絆をこれまで以上に大切にしていけたらいいなと思っています。