「全ての音に魂を込めていた」と語る
メタリカのカーク・ハメットが名アルバム『Master Of Puppets』の制作を振り返る
2023.09.04 18:00
Master Of Puppets
2023.09.04 18:00
世界で最も成功したメタルバンドとして人気を誇るメタルバンド、メタリカ。今年の4月14日にリリースされた最新アルバム『72Seasons』が全世界15ヵ国で1位を獲得し、昨年には楽曲「Master Of Puppets」が人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4の最終回にてフィーチャーされ、大きな話題となった。
先日、メタリカのリードギタリストのカーク・ハメットが人気YouTuberのリック・ビアートのインタビューに登場し、「想像通りの作品になったアルバムは?」という質問に1986年の3rdアルバム『Master Of Puppets(メタル・マスター)』と答えた。
「私にとっては“Master Of Puppets”だな。あれはとてもセンチメンタルなアルバムだ。制作中にすでに、“私たちは何か凄いもの作っている”と感じていたし、とても挑戦的なアルバムになると感じていた。多くの人に好かれないかもしれないけど、1000%コミットしていたよ。全ての音に魂を込めていたし、それが現れていると思う。
あのアルバムの制作を振り返ると、たくさんの思い出が蘇ってくる。最後に完成させた“The Thing That Should Not Be”を聴いていても、スタジオでレコーディングしたときのことを思い出す。コペンハーゲンでレコーディングをしていて、帰国するために空港に向かわないといけなかったから、残り45分でギターソロをレコーディングしないといけなかったんだ。“このソロを45分以内でレコーディング終わらせないと、予定より長くコペンハーゲンに滞在することになる!”と考えながらレコーディングしていたよ(笑)」
また、彼はアルバムのサウンドについて「アレンジ的にも、作曲的にも、音響的にも、演奏的にも、私たちは今までにないような融合の仕方をした。もしクリフ・バートンと一緒に“…And Justice For All”を作っていたらどんなサウンドになっていたのか気になるよ」ともコメントしている。
当時のベーシストであったクリフ・バートンは『Master Of Puppets』のリリース後、ヨーロッパツアー中に交通事故で亡くなり、4thアルバム『…And Justice For All』ではジェイソン・ニューステッドがベースを担当した。