2023.08.11 17:00
音楽好きの中学生 〜 オーディション合格
──スペシャをよく見てたということで、48グループ以外だとどんな音楽が好きだったんですか。
中学に入ってからはメッセージ性の強いバンドが好きでした。RADWIMPSさんはめちゃ好きで聴いてましたね。その前だと、安室奈美恵さんとかモーニング娘。さんとかを聴いてました。あと、柴咲コウさん、西野カナさんとか王道のMステに出るような面々を聴いてました。
──自分で歌ったりは?
ヒットチャートの上位の曲はほとんど全部歌えました。ずっと家でスペシャが流れてるから自然と覚えていて(笑)。それくらい音楽が好きでした。J-POPもロックも聴くし、父が洋楽が好きで車で流れてたボン・ジョヴィとか覚えたりしてました。
──大変なときに、音楽が救いだったって感覚もありますか。
それはありますね。周りの音が雑音に聴こえるくらい、音楽ばかり聴いてました。ただ、自分の世界に没頭することだけをやってたから、人と関われなかったんです。中学では友だちはいたけど、そこまで深くは関わってないし、休日一緒に遊ぼうとはならなかったです。ずっとひとりでいましたね。周りとあまり関われなかった時期ですね。
──グラフは徐々に上がっていきますね。
やっぱり、趣味とか自分の世界を見つけ始めたからですね。その後、中3くらいのときにチーム8のオーディションを受けたんです。
──2014年にAKB48 Team8の全国一斉オーディションを受けたときは、どんな思いがあったんですか?
自分がこのままじゃいけないっていうのもどこかにあって、ずっと何かきっかけを探してたんです。アイドルになったら何か変われるかもしれないって気持ちでした。
──人前に出ることに関してはどう思われていたんですか?
ダンスの発表会とかステージに出ることは好きだったんです。学校って社会の中ではひとりになっちゃうけど、人前に出てパフォーマンスしたりダンスするのはめちゃくちゃ好きだったので、これは変われるかもしれないなってチーム8を受けました。
──ダンスはずっとやっていたんですね。
はい、5歳から中3くらいまでやってました。高校受験のタイミングで辞めたんです。
──ダンスは自分を開放するもの、自分の支えという感覚はありましたか。
それはちょっとありました。やっぱり学校とは違うところで、特技や表現する何かを持っていたり、違う集団の中にいたいって気持ちはあったと思います。
──ただ、オーディションに応募するのは勇気いったんじゃないですか。
勇気はいりましたね。そのときは、友だちみたいな子に「受けようよ」って言われて受けたんです。そしたら私だけ最終まで残っちゃって、とても気まずかったです(笑)。それで、確か高1のときだったと思うんですけど、「最後の2人まで残りました」って電話には出れたんですけど、そのあとの電話がタイミング悪く出られずで、「次点にまわりました」って言われちゃったんです。
──それはショックですよね。
ショックですよ。掴み損ねたって思って。でもそのときはバイトを始めたり高校生活も安定し始めてたので、次何かあったら受けるかってすぐ切り替えられた感じです。そのときも親からアイドルはめちゃくちゃ反対されてたので、それはそれでよかったのかなと思ってたんです。そしたら、高3のときにNGT48が発足することになったんです。親がなんで反対してたのかと言うと、私が東京とか目の届かないところに行くのが嫌だったんです。でも新潟なら隣だし親戚もいるし、ひとりにはならないねって仕方なく承諾してくれたんです。
──それで、2015年のNGT48第1期生オーディションを受けたと。
はい。実は、チーム8の次点に周ったときに、次回の48グループのオーディションは最終審査から受けられますって権利がもらえたんです。だけど、私はNGT48のオーディションを書類から受けたんですよ。たぶん、自分が忘れてたんだと思います(笑)。
──(笑)。そしてNGT48に合格したと。
そうです。これはぶっちゃけ言うと、絶対受かると思ってました。
──それはなぜ?
理由とか無いんですけど、受かるなって謎の確信があったんです。書類で受かった時点で、わからないけど「これはNGT48になれるな」って勘が働いてて、先生にも「たぶん受かりますよ」って言ってたんです(笑)。私は自信満々な方じゃないんですよ。2次審査のときもかわいい子いっぱいいるなと思って、どうかな?って思ってたけど、でもなぜか謎に受かる気がしてたんです。
──実際受かったときは?
やっぱりなって(笑)。オーディションで自分の番号を呼ばれて、「ですよね〜」ってドヤ顔で前に出ました(笑)。それが17歳のときです。
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