2023.06.15 06:00
©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会
2023.06.15 06:00
川⻄拓実(JO1)と桜田ひよりを主演に迎えた映画『バジーノイズ』が2024年初夏に公開されることが決定した。
原作は週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)にて2020年まで連載されていた同名コミック(全5巻)で、作者は本作が⻑編デビュー作となるむつき潤。連載開始直後からその登場人物たちの心理描写のリアルさ、DTM(デスクトップミュージック)を題材に誌面を飛び越えてくるかのような独特な音楽表現とタイムリーなテーマ性でSNSを中心に熱い支持と共感を集め、従来の音楽マンガとは全く違った、デジタルネイティブ世代における新しい音楽コミックスとして大きな話題を呼んだ。
監督を務めるのは、昨年末日本中に社会現象とも言える人気を巻き起こしたドラマ『silent』監督の風間太樹。本作が映画初主演となる川⻄拓実は、これまで発売した7枚のシングルが全て主要音楽チャートで1位を獲得、昨年には「第73回 NHK 紅白歌合戦」への初出場を果たし、アジア最大級音楽授賞式「2022 MAMA AWARDS」での受賞や、世界最大のKカルチャーの祭典「KCON JAPAN2023」への出演など、国内外からの熱い声援を集め続けるボーイズグループ・JO1メンバーとして活躍中。今年はアジアツアー開催も決定し、単独でテレビドラマ『クールドジ男子』(2023年)への出演を果たした。
もう一人の主演となる桜田ひよりは、俳優・モデルとして着実にキャリアを重ね、この夏公開『交換ウソ日記』(2023年)のヒロイン役、テレビドラマ『彼女、お借りします』(2022年)、『生き残った6人によると』(2022年)に出演。昨年大きな話題となった『silent』(2022年)では目黒蓮(Snow Man)演じる兄をやさしく見守る妹を演じており、風間監督とは2回目のタッグを組むことになる。
川⻄拓実が演じるのは、マンション管理人をしながら住み込みで1人暮らしをしている清澄(きよすみ)。人と関わる事を必要とせず、たったひとつの“すきなもの”である音楽をPCで作り、ひとり奏でるだけのシンプルな生活を送っているが、桜田演じる潮と出会ってしまったことによって、閉じた世界に強烈なノイズが流れ込んでくる。桜田ひよりが演じるのは、清澄の自宅マンションの上の階に住む潮(うしお)。毎日音漏れしていた清澄の音楽を秘かに楽しみにしていた彼女は、自身の失恋によって清澄と出会い、やがて「清澄の音楽を広める」と宣言、SNS に清澄の動画を発信していくが──。
本作はこの夏、約1ヵ月をかけて撮影が実施される。撮影を前にしたキャストと監督、そして原作者むつき潤氏から映画化についてのコメントが到着した。
風間太樹(監督)
むつき潤さんが描く「音」の表現に魅了され、4年前「バジーノイズ」を手に取りました。シンプルな線で可視化された音楽が心地よく、ふわふわ漂って、確かに耳に届いたのです。主人公・清澄が作る音楽には、暮らしの原風景や日々の願いのようなものが込められています。誰かに届けるのではなく、あくまで自分のためのチルい音楽。その音楽が、知らず知らず、誰かの心の助けになっていて−その“誰か”である潮との出会いによって、清澄の他者との向き合いの物語がはじまっていきます。清澄を演じる川⻄拓実君とは初めてご一緒します。ひとり、音楽作りに目を輝かせる彼は、きっと清澄の心の良き理解者になれるはず。潮を演じる桜田ひよりさんとは僕が懇願した再会です。破天荒な役どころを愛おしく演じてくれると思っています。楽しみにお待ち頂けたら幸いです。
川⻄拓実(JO1/清澄役)
初めまして。清澄役を演じさせていただきます、川⻄拓実です。原作を読んだ時から清澄に自分に似ている部分があるなと感じていて、自分が出来るならやってみたいという想いがあったので、この作品に参加できることがとても光栄です。誰しもが、生きてく上で恋愛と音楽には必ず触れるものだと思っているので、観てくださる方に少しでも良い影響を与えられるように全力で頑張ります。絶賛稽古中です。
桜田ひより(潮役)
潮を演じます、桜田ひよりです。今回お話をいただいて原作を読んだ時、破天荒で周りを巻き込む自由な性格で、目が離せなくなるような潮に自然と惹かれていく自分がいました。風間監督が作り出す空気感が私自身とても居心地が良く、全力で役と向き合いながら演技ができるので、撮影がとても楽しみです。方言での演技は少し不安もありますが、川⻄さんや風間監督、スタッフの方々とこのバジーノイズという作品を1から作り上げていきたいと思っています。
むつき潤(原作者)
絵で音を描いてみたら、本当に音が鳴ることになりました。
ひとえに読者のみなさまのおかげです。
原作をご存じの方も、映画がお好きな方も、音楽を愛する方も、完成を楽しみにしていただけると幸いです。僕もみなさんと同じように、風間太樹監督ならではの『バジーノイズ』を楽しみにしています。