©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023.03.30 18:00
5月5日(金・祝)より全国公開される映画『銀河鉄道の父』から新たな場面写真が公開された。
本作は宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)を成島出監督が映画化。父・政次郎を役所広司、長男・賢治を菅田将暉、賢治の妹・トシを森七菜、賢治の弟・清六を豊田裕大、母・イチを坂井真紀、祖父・喜助を田中泯が演じる。
宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は農業や人造宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも「賢治のためなら」とつい甘やかしてしまう。やがて妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも──。
菅田が演じる宮沢賢治は中学を卒業後、家業を継ぐことを断固拒否し、政次郎に頼み込んで進学するが、興味の対象がたびたび変わる青年。生活力もなく、父に金を無心するなど今でいう「ダメ息子」だが、病気になった妹・トシを励ますために童話を書くと、その文才に目覚めていく。菅田はドラマ『ミステリと言う勿れ』の原作主人公そっくりのアフロスタイルなど、出演作ごとに演じるキャラクターとビジュアルがニュースとなるが、本作でも短髪坊主姿のビジュアルが解禁されると大きな話題となった。
新たに解禁された場面写真は、少し幼さが残る着物姿やグレーの学生服、妹・トシの為に一心不乱に童話を書きしたためるまさに“詩人・宮沢賢治”を象徴する1枚をはじめ、宗教に信仰した賢治が必死に法華経を唱えるカット、綺麗なスーツを身にまといチェロ演奏をするシーンなど。勉学、人造宝石の商いや宗教、文学に農業に音楽。37年という短い生涯の中で様々なことに挑戦し、その青春と葛藤を宮沢賢治の7つの顔で菅田は表現している。花巻で宮沢賢治の親族にも会うことができたという菅田は「話を聞いていると“やっぱり面白い人だったみたいで!”と話されていました。賢治が多面的なんでしょうね。(賢治の)色々な面のここがいいよねというところが、それぞれいっぱいあります」と役を演じた感想を語った。