狼男の格好をしたオジーが撮影を投げ出す
オジー・オズボーン『Bark At The Moon』のフォトグラファーが撮影で起きた“奇妙な状況”を語る
2023.03.24 19:00
オジー・オズボーン『Bark at the Moon』
2023.03.24 19:00
過去にローリング・ストーンズ、デュラン・デュラン、オジー・オズボーン、フリートウッド・マックなど、数多くのアーティストのフォトグラファーを担当したフィン・コステロ。彼が先日公開されたClassic Rockのインタビューにて、オジー・オズボーンの『Bark At The Moon』のジャケット撮影の制作秘話について語った。
過去にオジー・オズボーンの『Blizzard of Oz』と『Diary of a Madman』のフォトグラファーも務めたフィン・コステロだが、彼は『Bark At The Moon』の撮影が最も印象的だったと述べた。
「とても笑えるし、映画“ベン・ハー”を撮影しているみたいだったよ(笑)。元々は、オジーがローマの英雄みたいな、狼の毛皮を頭に被った写真を撮る予定だったんだ。でもオジーは“エルム街の悪夢”の特殊メイクを担当した人に出会って、とても感銘を受けたから狼男になることにしたんだ」
コスチュームの5万ユーロに加えてスモークマシン、パワージェネレーター、クレーン、ライトなどのレンタル費が追加で重なったようだ。変身に6時間をかけた後、撮影に5時間がかかったと彼は明かしている。
「オジーが狼男になった状態で、数匹のロットワイラーを背にして、ひざまずくショットがあったんだ。でもオジーが犬をめちゃくちゃ恐れていることを知らなかった。犬が見えている状態だと大丈夫なんだけど、犬を背にして見えていない状態だと無理だったんだ。その時点で既に朝5時だったんだけど、彼は立ち上がって“もう無理だ! ”と撮影を投げ出したんだ。だから狼男の格好をしたオジーと、2日前に出産したばかりのシャロン・オズボーンと、赤子を抱えているベビーシッターと、セットでドリンクを配布していた女性と、明け方にオジーを説得するためにかなり奇妙な状態で会話をしたんだ。そこから無事撮影を終了することができたけど、とてもシュールだったよ!」