マイク・シノダ Photo by Frank Maddocks
2023.03.16 19:00
21世紀で最も売れたバンドの一つとして知られているリンキン・パーク。リードボーカリストのチェスター・ベニントンが2017年に亡くなって以来活動をしていない彼らだが、2ndアルバム『Meteora』の20周年を記念して4月7日にデラックス版を発売することが決定している。そんなバンドの中心メンバーであるマイク・シノダが、ラジオ番組「94.5 The Buzz」の最新回に出演した際に、チェスター・ベニントンのホログラムとツアーをする案についてコメントをした。
コーチェラ・フェスティバルの2Pac、ABBAの「Voyage」公演、そしてロニー・ジェイムズ・ディオまでがホログラムで再現されているなか、マイク・シノダは以下のように語った。
「不気味だよ。私ではなく、チェスターの話をしていたとしても、とても繊細なトピックだし、私たちの気持ちもある。私にとっては明確に“ノー”だ。私はそういうのはあまり好きではない。他のバンドのファンとしてもそうだ。例えばABBAもホログラムでライブをやっているけど、まだメンバーは生きている。まだ彼らの曲が新しかった当時を再現して、昔を体験してもらうためという意見もあるし理解できるけど、それでもあまりポジティブには捉えられない。自分がそのライブのチケットを買うとは思えない。他の人たちは買うかもしれないし、それは別に悪いことではない」
ホログラムを使用したライブが「不気味」だとコメントしたマイク・シノダ。しかし彼は、その意見をファンに押し付けたりはしないとも語っている。
「現代のインターネットの問題は、世の中の全てが、全員が気に入るものでないといけないと思っている人が多いということだ。どういうことかと言うと、みんなが自分の意見をシェアしないといけないと思っている。“私の意見はこうです。もし私がこれを気に入らないのであれば、他の人も気に入るべきではない”みたいな。でも世界はそういう風に動いてはいない。もしあなたの好きなものを、私が嫌っていたとしても、あなたはそれを見に行けばいいし、買えばいい」
マイク・シノダは先日、映画『Scream 6』のサウンドトラックから新曲「In My Head」も公開していた。