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原作漫画はフランスで「読むべき漫画」3位にランクイン

真木よう子が今泉力哉監督と初タッグ、映画『アンダーカレント』イメージ映像公開

2023.03.16 06:00

©豊田徹也/講談社 ©2023「アンダーカレント」製作委員会

2023.03.16 06:00

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今秋公開される映画『アンダーカレント』より、イメージビジュアルとイメージ映像が公開された。

原作の同名漫画は、2004年8月より1年間に渡り「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載された豊田徹也の唯一の長編漫画で、2005年11月には単行本が出版。2009年パリで開催されたジャパンエキスポにおいて「第3回ACBDアジア賞」を受賞、2010年には「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭のオフィシャルセレクションに選出された。さらに2020年にフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」では堂々の3位に選ばれるなど、フランスを中心とした海外でも人気を博している。また、2020年に刊行された村上春樹の短編小説集『一人称単数』では、カバー装画と扉絵を豊田が手がけていたことでも話題となった。

家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。彼の行方は一向に分からず途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・ 山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。しかしあることをきっかけに、堀、悟、そして実はかなえも閉ざしていた心の底流(アンダーカレント)が徐々に浮かび上がってくる。

監督を務めるのは『愛がなんだ』で社会現象を巻き起こし、その後も『あの頃。』『街の上で』や第35回東京国際映画祭で観客賞を受賞した稲垣吾郎主演作『窓辺にて』、Netflixのグローバルトップ10(2月20日〜3月5日)の映画・非英語部門で2週連続3位にランクインした有村架純主演『ちひろさん』など話題作を次々発表している今泉力哉。原作で描かれる繊細で静謐な人間ドラマをみずみずしく、そしてリアルに映し出している。 脚本は『愛がなんだ』の澤井香織が今泉とともに手がけている。

主人公・かなえ役を務めるのは、『さよなら渓谷』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『そして父になる』で同賞最優秀助演女優賞をダブル受賞するなど、数々のヒット作で異彩を放つ女優・真木よう子。2018年に公開された『焼肉ドラゴン』から5年ぶりとなる待望の主演作となる。本作の主演を務めあげた真木からは「しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です」と熱いコメントが到着。今泉も「きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています」と真木への信頼と情熱を語っている。

今回公開されたイメージビジュアルとイメージ映像は、タイトル『アンダーカレント』の意味である心の<底流>とリンクする、本作のストーリーへの想像を掻き立てる内容となっている。

真木よう子5年ぶり主演!今泉力哉監督と初タッグ!映画『アンダーカレント』特別映像<2023年秋公開>

真木よう子 コメント(関口かなえ役)
原作をかなり前に読んでいて、この作品を映画で表現できたらと思うことがあり、まさか本当に映画化され、自分にオファーをいただけるとは驚きました。大好きな原作だったので、断る理由がありませんでした。今泉さんは、彼の中でもう既に絵を描いているタイプの監督なので、そのような方には信頼し、全てお任せするようにしています。普段は監督と相談したり等しますが、今回それはしないようにしました。私は、しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です。どうか映画館にて見届けて頂けたら幸いです。

今泉力哉監督 コメント
真木よう子さんとご一緒できたこと、とても光栄でした。真木さんは、かなえを演じるにあたって、日々、真剣に、深く、そこにいてくれました。銭湯での撮影時に、私が現場で脚本を手にして迷っていると、誰かが背後から私の肩にふっと手を置いて励ましてくれて。振り返ると、それは真木さんの手でした。なんと心強かったことか。きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています。本当にこの映画が必要な人に、その悩みを知る人に、この映画が届きますように。今泉力哉

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作品情報

アンダーカレント

©︎豊田徹也/講談社 ©︎2023「アンダーカレント」製作委員会

©︎豊田徹也/講談社 ©︎2023「アンダーカレント」製作委員会

アンダーカレント

2023年10月6日(金) 全国公開
公式 SNS:@undercurrent_m
配給:KADOKAWA

公式サイトはこちら

スタッフ&キャスト

出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央
監督:今泉力哉/脚本:澤井香織、今泉力哉
音楽:細野晴臣
原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーン KC」刊)
製作幹事:ジョーカーフィルムズ、朝日新聞社
企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ

1981年生まれ、福島県出身。2010年、『たまの映画』で商業監督デビュー。2013年、『サッドティー』が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に出品され、高い評価を受ける。2019年、『愛がなんだ』(19)が大ヒットを記録。2023年、Netflix映画『ちひろさん』を手がけ、世界配信と劇場公開を同日に行う。その他の主な作品に『his』(20)、『あの頃。』(21)、『街の上で』(22)、『窓辺にて』(22)など。最新作として、漫画「からかい上手の高木さん」の実写化を手がけることが発表されている。

真木よう子

アーティスト情報

1982年生まれ、千葉県出身。『ベロニカは死ぬことにした』(06)で映画初主演。続く『揺れる』(06)で山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞する。2013年度の日本アカデミー賞では、『さよなら渓谷』(13)で最優秀主演女優賞、『そして父になる』(13)で最優秀助演女優賞のダブル受賞を果たす。近年の主な出演作は、『海よりはまだ深く』(16)、『孤狼の血』『焼肉ドラゴン』(18)、『ある男』(22)、『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』(23)など。最新作は『大いなる不在』(2024年公開予定)、Amazonオリジナル『次元大介』(2023年10月16日配信)。

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