2023.02.22 18:45
Slipknot
2023.02.22 18:45
1999年にリリースしたデビュー・アルバム「Slipknot」が200万枚のセールスを記録し、2006年にシングル「Before I Forget」でグラミー賞を受賞したメタルバンド、スリップノット。2022年の9月には新アルバム『The End, So Far』をリリースした激しい音楽性と印象的なマスクで絶大なる人気を誇るバンドだが、ターンテーブリストのシド・ウィルソンがいかにしてスリップノットに加入したかを明かした。
ハードロック/メタルマガジンのRevolver誌に登場したシド・ウィルソンは、スリップノットに加入する上で「自分のクレイジーさを示さなければならなかった」と発言している。彼は正式加入する前からスリップノットの制作を手伝っていたが、バンドからは「俺たちはマスクをしてるし、クレイジーだから」と言われ続けたようだ。バンドに加入するために自分のクレイジーさを証明しないといけないと感じたシド・ウィルソンは、観客としてスリップノットのライブを見ていたときにチャンスを伺っていたと語っている。
「“Tattern & Torn”をライブでやるとき、毎回ショーン・“クラウン”・クラハンは客席まで降りて、ファンと闘ったり、マイクのコードでファンを縛り上げて引きずったりしていた。俺は彼らのライブを見たことがなかったから、それまで知らなかったんだ。彼がマスク越しで俺のことを見ながら、“Kill Me!”と叫び始めて、客席に向かってくるのが見えた。“こいつは自分のクレイジーさを俺に見せるため、こっちまで来るつもりだ… こいつはクレイジーかもしれないけど、俺はさらに頭がイかれてるぜ”って思ったんだ。だから俺は“望むところだ”って感じで、観客の上を飛び越えてステージの下までたどり着いた。ショーンがステージから降りようとして下を見たとき、そこには俺がいた。
俺はショーンを掴み、頭突きを6回したんだ。7回目の頭突きをするとき、彼は俺のことを押しのけて、床に倒れた。彼はジョーイ・ジョーディソン(スリップノットの元ドラマー)のところに戻り、“誰がなんと言おうと、あいつはバンドに入れる!”と言ったんだ」
スリップノットの創設メンバーであり、コンセプトにおける中心人物であるショーン・クラハンを6回頭突きしたことによって、スリップノットの加入を認められたと明かしたシド・ウィルソン。スリップノットは4月にノットフェスで来日することが決定している。