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ヒップホップで社会を生き抜く! 第13回

ケンドリック・ラマーの「前に進む」糧になる名言を紹介 成功や失敗についてアドバイス

2023.02.17 17:00

Kendrick Lamar: Getty Images

2023.02.17 17:00

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過ちと失敗

2017年にForbes誌の「Under 30 Summit」に出演したケンドリック・ラマーは、過去の過ちと失敗、そして若手アーティストへのアドバイスについて以下のように語っている。

「今まで一番の過ちは、他のアーティストの成功が気になったり、他人の成功の例を自分にも当てはめようとしてしまったことだな。例えばラジオとかでヒットしている曲を聴いて、それを羨ましいと思ってしまうと、業界が押し出すことや流行りに意識を奪われてしまう。それによって“自分の表現”が阻まれてしまうんだ。だから私は“自分”にしかできないことをやるために、ラップネームを本名の“ケンドリック・ラマー”に変えたんだ。もし私の音楽が気に入らないのであれば、別にそれでいいよって考えるようになった」

また、彼は“失敗”について、以下のようにコメントしている。

「“Failure(失敗)”….. どれだけの人がこの言葉を恐れているかわかるか?多分80%以上の人がこの言葉を恐れているだろう。自分もそうだった。でも自分の仕事に対する理念や想いで、逆にこの言葉をビビらせないといけないんだ。失敗を恐れるのは、他人からどう思われるかを恐れたり、お金を失うことを恐れていたりするからだ。自分で、自分の人生のコントロールしたいのであれば、“失敗”という疑念を完全にブロックしないといけない。例え失敗したとしても、それは人生の経験になるし、次に活かせる。自分の子供たちだったり、外の子供たちだったり、次の世代に託すこともできる。彼らが自分の夢をもっと大きく実現してくれるかもしれない」

“失敗”を恐れずに進み続ける重要性を語ったケンドリック・ラマー。彼は若手アーティストをメンタリングするときに意識することを以下のように述べている。

若いアーティストをメンタリングするのは凄く興味深いことだよ。自分の過ちから学んで、若いアーティストに伝えることができる。それは音楽であっても、ビジネスであってもそうだ。レーベルのために、本来の自分ではないことをやったり、他のアーティストが既にやっているようなことをやるなって伝える。だから〈TOP DAWG ENTERTAINMENT〉の新しいアーティストには、“他人に寄せるために自分から手を伸ばすな。自分が良いと思うことをやるんだ。レーベルと契約がしたいがために、人に合わせるな”って伝えるんだ。そういうメンタリティで音楽を作っても、長続きしないからね」

ヒップホップの進化とリスペクト

上記と同じくForbesのインタビューにて、ケンドリック・ラマーはヒップホップの進化について以下のように語っている。

「音楽にフォーカスして、正気でいるためには、“自分がどこから来たのか? ”というルーツを忘れないことが重要だと思う。例えばヒップホップだと、私がここに立つための土台を作ってくれた人たちをリスペクトすることだ。それはいつも私の心に置いていることだ。それを自分本位の使い方もしないし、間違えた使い方もしない。
でもそれと同時に、進化をしていかないといけない。私はヒップホップに進化を続けて欲しいんだ。だから私は全然違うスタイルのアーティストを遠ざけたりはしないんだ。でも私は彼らに会うときこのように伝える。“自分自身でいよう、でも同時に誰が土台を作ったかも知ろう。インタビューとかでディスリスペクトをするのは止めよう。もちろん自分の意見はあるし、嫌うこともあるだろうけど、リスペクトはしないと駄目だ”って。最終的には、独自のスタイルをやりつつ、土台を作ってくれた人たちをリスペクトすることによって“進化”をするんだ。

<番組情報>
「第65回グラミー賞授賞式®」 ※字幕版
2月6日(月)午後10:00[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
※放送終了後、WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信あり
グラミー賞授賞式®の最新情報は特設サイトへ
https://www.wowow.co.jp/music/grammy/

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ケンドリック・ラマー

アーティスト情報

ケンドリック・ラマー・ダックワーズ(Kendrick Lamar Duckworth、1987年6月17日 - )は、アメリカ合衆国のラッパー、ソングライター、音楽プロデューサーである。

カリフォルニア州コンプトンで育ったラマーは、K-Dotという芸名で10代の頃に音楽活動を開始し、地元で注目を集めたミックステープを発売後、インディーズレーベルTop Dawg Entertainment(以下TDE)と契約。2010年、最初の小売発売となった『Overly Dedicated』を発売後、認知され始めた。翌年、デビューシングル「HiiiPoWeR」を含む最初のスタジオ・アルバム『Section.80』を発売。それまでに彼は、ゲーム、バスタ・ライムス、スヌープ・ドッグを含む何人かの有名なヒップホップアーティストとコラボレーションした。2012年にTDE、アフターマス、インタースコープからメジャー・デビュー・アルバム『グッド・キッド、マッド・シティー』が発売され、批評家から高い評価を受けた。また、Billboard 200で最高2位を記録し、後にRIAAよりプラチナ認定を受けるなど商業的にも成功を収めた。加えて、アルバムは「スウィミング・プールス(ドランク)(英語版)」、「ビッチ、ドント・キル・マイ・ヴァイブ(英語版)feat.ジェイ・Z」、「ポエティック・ジャスティス(英語版)feat.ドレイク」といったトップ40シングルを生み出した。2015年に発売した3枚目のアルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は、ファンク、ソウル、ジャズ、スポークン・ワードの要素を取り入れており、こちらも高い評価を受けた。アルバムは、アメリカとイギリスで初登場首位を記録し、第58回グラミー賞で最優秀ラップアルバム賞を受賞した。2016年、未発表曲集『アンタイトルド・アンマスタード(英語版)』を発売。2017年に4枚目のアルバム『DAMN.』を発売し、さらに評価を高めた。アルバムのリードシングル「ハンブル(英語版)」は、Billboard Hot 100で首位を獲得した。

彼はソロ歌手としての経歴の他に、TDEのレーベル仲間や南ロサンゼルスに拠点を置くアブ・ソウル、ジェイ・ロック、スクールボーイ・Qと組んだウエスト・コースト・ヒップホップスーパーグループ「ブラック・ヒッピー」の一員としても知られている。

ラマーは12個のグラミー賞受賞を含む、多くの称賛を受けている。2013年初めに、MTVによって「最もホットなラッパー」に選出された 。2016年にはタイムの世界で最も影響力のある100人に選ばれた。2018年、アルバム『ダム』によってピューリッツァー賞の音楽部門を受賞した初の非クラシック音楽、非ジャズ音楽家となった。

(引用)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC

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