2023.01.22 18:00
2023.01.22 18:00
「小沢仁志還暦記念作品」として、1月20日より新宿ピカデリー他にて全国公開中の映画『BAD CITY』。主演・脚本・製作総指揮を務めた小沢仁志へのインタビューに続いて、小沢演じる虎田と同じく“特捜班”に配属される新人刑事・野原恵を演じる女優、坂ノ上茜にインタビュー。役名さながらに、劇中で野原(実際は荒野も荒野)に咲く一輪の花のように清廉な存在感を放ち、映画のなかで非常に重要な役どころを担っている。とはいえ、本作で全編にわたって繰り広げられるのは、主演の小沢が「俳優人生最後の無茶」と宣言するCGなし、スタントなしのガチンコアクション。彼女も当然、その撮影は無事では済まなかったようで──。
あまり物怖じしない性格なのかも
──本作、めちゃめちゃ面白かったです。この手のクライムもの、ひいてはサスペンス、バイオレンスものには初めてご出演されたのでしょうか?
そうですね。『人狼ゲーム デスゲームの運営人』ともちょっと違いますよね。クライム系は初めてです。
──坂ノ上さんが異物と言っていいほど、演じられた野原恵のほかは怖い顔の人しかいないですよね。
(ポスターを見ながら)ほんとですね(笑)。
──オファーを受けたときは率直にどう思いましたか?
実はオファーではなく、オーディションで選んでいただいたんです。だから異物だったのかもしれないですね。「小沢仁志 還暦記念アクション映画 ヒロインオーディション」みたいな募集があって、応募したら運良く決まって。
──そうなんですね! アクションにもともと興味があったのでしょうか?
はい。デビュー作も特撮の『ウルトラマンX』のヒロインで、役柄は戦うヒロインだったので、その役で少しアクションをやらせてもらって、面白いなって気持ちはずっとありました。それで2021年の春ごろから本格的にアクションを勉強したいと思って、この仕事が決まる前にアクションレッスンを個別でやっていて。「一年ぐらい練習して、2022年撮影のアクション作品に関われたらいいな」と長い目で見て練習をしてきたんですけど、2021年の秋頃にこのオーディションを受けて、選んでいただいてすぐ撮影で。だからこんなに早くアクション作品に関わることができると思っていなかったです。しかも小沢さんはじめ、芸能界でもそうですし、アクション界でも錚々たる人たちと一緒にやらせていただけると思っていなかったので、すごくありがたいお話でした。
──きっとかなりびっくりされましたよね。皆さん面識はなかったんですか?
小沢さんだけ、『BACK STREET GIRLS ゴクドルズ』で一度共演させていただいたことがあって。1、2シーンくらいだったんですけど、そのとき私は元ヤクザで訳アリのアイドル役で、その訳アリになってしまった原因の人が小沢さんで、敵チームのトップの小沢さんが実は私たちのファンで握手会に来ちゃったっていうシーンがあって(笑)。最初の出会いはそのときでした。だから小沢さんの性格は知っていて、顔面凶器だけどめちゃめちゃ優しいって知っていたから、怖くなかったです。それこそオーディションの時にエレベーターが開いた瞬間に目の前に小沢さんが座っていて、大体の人はびっくりしたと思うんですけど(笑)。私は面識があったから「え! いるの〜?」って感じだったんです(笑)。初めは皆さんびっくりしますよね。
──それもオーディションの一環だったのかもしれないですね。顔面凶器にどうリアクションを返すのかみたいな(笑)。それにアクションを勉強して初の本格アクションで相手取るのがTAK∴さんってまたすごいですね。
TAK∴さんも強いけどお茶目でかわいいところがあって。大丈夫でした! 大丈夫って何だろうって感じですけど(笑)。あんまり物怖じしない性格なのかわかんないんですけど、誰も怖くなかったです。みんな強面だけど優しい方々なので(笑)。TAK∴さんも世界で活躍されている方なので、一緒にアクションできて嬉しかったです。
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