ドクター・ドレーのラブソングの見解を50セントが明かす
全米1位獲得の50セント「21 Questions」にドクター・ドレーが懐疑的だった理由とは?
2023.01.17 19:00
50 Cent - 21 Questions (Official Music Video) ft. Nate Dogg
2023.01.17 19:00
エミネムのレーベル〈Shady Records〉とドクター・ドレーのレーベル〈Aftermath Entertainment〉から2003年にデビューしたラッパー、50セント。ドクター・ドレーがエグゼクティブ・プロデュースした1stアルバム『Get Rich Or Die Tryin’』は全米で900万枚を超える大ヒットとなり、アメリカで最も売れたヒップホップアルバムの10位にランクインしている。
ラジオ番組Big Boy’s Neighborhoodに出演した50セントは、全米1位を獲得した2ndシングル「21 Questions」について語った。「21 Questions」は、『Get Rich Or Die Tryin’』のハードなリリックやテーマとは違い、自身の恋人に「もし自分が収監されたりしても愛してくれるか?」という21の質問を聞くラブソングとなっており、アルバムのなかでも異質な存在であった。50セントは、ドクター・ドレーが「21 Questions」をアルバムから除外しようとしていたと述べている。
「ドクター・ドレーは、“なんでこの曲をアルバムに入れたがるのかわからない”って言っていた。でも俺は、女性ファンにアピールできないのであればなんでこんな腕立て伏せばかりしているんだ?って思ったよ(笑)ドクター・ドレーは、俺をN.W.A.と同じように捉えていて、N.W.A.はこういう曲をやらなくてもよかった。でも彼らはメインストリームのリスナーにリーチする必要がなかったし、それが彼のDNAに刻まれている。だから彼がたどってきた道では、このような曲はいらなかった」
また、当時ドクター・ドレーが50セントに「ギャングスターなイメージでやっているのに、なんでこんな感傷的なラブソングをアルバムに入れるんだ?」と質問した際に、50セントは「俺には2つの面がある。生き抜くために2つの面が必要だった。これは多様性のためではなくて、必要なことなんだ」と説得したとも明かしている。