2022.12.24 17:30
2022.12.24 17:30
東海エリア出身&在住のメンバーで構成された、名古屋発のエンターテインメント集団・BOYS AND MEN(通称:ボイメン)がニューシングル『超FINE!!!』を12月21日にリリースした。2022年5月に長らくリーダーを務めていた水野勝がグループを卒業し、6月1日より新体制での活動を開始した6人は、辻本達規のケガ、手術、リハビリの経過を見ながらも歩みを止めることなく最大限の力を注ぎ続けている。「超FINE!!!」はそんな彼らの姿を爽やかかつ熱く描いた楽曲に仕上がった。
「何回だって、何歳だってオレら夢をみよう」というメッセージが刻まれた同曲を踏まえ、今回のインタビューではボイメンの考える「夢」にフォーカス。彼らにとって夢とはどういうものなのか。なぜ彼らは夢を見続けるのか。その夢を叶えるためにどんなことに尽力しているのか──。夢を叶え続け、さらなる高い目標を目指し続ける彼らの心中に迫った。
──新体制で動き始めてからのグループ活動はいかがでしょうか?
本田剛文(以下、本田) 元気にやってます!って感じです(笑)。いままでどおり楽しくやっています。
田村侑久(以下、田村) どちらかというと(2022年5月をもってグループを卒業した水野勝は)仕切るタイプのリーダーではなかったのもあって、大きく変わりはないんです。
辻本達規(以下、辻本) ただメンバーが少なくなると、そのぶん一人ひとりの役割が大きくなっていくので、6人みんなさらに全力投球してるって感じですね。
本田 僕らもこれまでにメンバーの変遷がありますけど、ずっと仲もよくて楽屋もガシャガシャしてるし。いい意味で6人になっても空気が変わってないんですよね。
勇翔 うん。まさにみんなの言うとおりですね。
──グループも2010年から始まり、現在のメンバーである6人全員11年以上の在籍歴がありますものね。ボイメンでの活動は皆さんにとってどんなものでしょう?
平松賢人(以下、平松) 僕とかは中学3年生からBOYS AND MENに入っているので自分の青春もすべて捧げている、ボイメンが青春なんですよね。ボイメン自体が人生すぎるんです。
辻本 でもこの12年間、ずっと壁が立ちはだかっている感じがします。平坦な道も、目の前が開けていることも一切ない(笑)。
田村 ほんとほんと。だからもう毎回無理やり突破していく感じだよね。
本田 壁を越えていく攻略法があったとかじゃなく、ほんと気合いだったと思います(笑)。本当に最初の頃、お客さんをとにかく集めなきゃいけないという状況で、お客さんが個人で僕らのチラシを作って配ってくれたこともあるんです。だからファンの皆さんとの二人三脚で進んできた12年で。ぶつかったままの壁も何個かあるし、叶えられてない夢もまだいっぱいあるし……だからボイメンは自分たちの人生だし、まだまだ夢の途中なんですよね。
──勇翔さんと吉原さんはいかがですか?
勇翔 ……まさにみんなの言うとおりですね(笑)。
吉原雅斗(以下、吉原) 勇翔さっきから「まさにみんなの言うとおりですbot」やん(笑)。僕らは名古屋の男性グループのパイオニアでもあるので道なき道を歩んできたし、周りが「それは無理でしょ」と思うようなでかい壁を自分たちで立てて全力でぶち壊しに行っている。それを死ぬ気で積み重ねることで、どんどん大きくなってこれたと思っていますね。
勇翔 僕たちはもともと名古屋からエンタメを発信して、名古屋のエンタメの第一人者になるぞという思いのもと始まっているグループなので、名古屋から夢を叶える環境を作っていきたいし、各々の夢を叶えるためには走り続けるしかないと思っているんです。それを全員が持ち続けているから、今もこうして活動できているんだと思います。
──今のボイメンにとっての理想的なエンターテインメントというと?
本田 ボイメンや僕ら個々の活動を観た方々から「ボイメン頑張ってるな」「一生懸命で熱いな」「よし、わたしも明日頑張ろう」と思ってもらえるのがいちばんの理想ですね。キラキラを届けるエンターテインメントもあると思うんですけど、僕らは「きゃーかっこいい!」と言われるようなグループではなくて。だからほんと僕らのライブは黄色い歓声というよりは……黄色までいかない黄色。黄土色?(笑)
辻本 その発言はファンの皆さんをいじりすぎで良くないわ(笑)。応援してくれる人から「ボイメンから活力をもらっている」と言っていただくことが多いんです。僕たちを心の支えにしてくれている人が少なからずいるなら、それを絶やしたくないんですよね。この気持ちのまま活動を続けていけばもっと魅力的なグループになれる気がするので、続けることの難しさも大事さも、続ければ続けるほど痛感しています。
平松 誰かの人生にボイメンを応援していた時期があったら、そのグループがいなくなっちゃうのはすごく悲しいことだと思うんです。僕らが夢を追いかけ続けていくことで「いろいろあって最近メンバーもちょっと減ったらしいけど、あいつらまだ頑張ってるらしいぞ」と思ってもらえると思うし、皆さんにエネルギーを与えられるんじゃないかなと思うんです。だから現状に感謝はしつつも満足せず、夢を追いかけていたいんですよね。
──応援してくれるファンの方々の存在が、皆さんを突き動かすということですね。
吉原 僕たちはファンの方と近い距離で一緒に楽しんできたグループなので、そこは大きいですね。だからファンの子の成長や人生の変遷が見られるのも、自分のことのようにすごくうれしいんです。
本田 10年以上活動していることもあって、初期の頃から応援してくれていた子が結婚すること、急にピタっとイベントに来なくなった子が、1歳ぐらいのお子さんを連れて来てくれることも増えてきたんですよね。僕らにとってもボイメンは人生だけど、ファンの皆さんの中にも「ボイメンを応援している」という人生があって……それって素敵なことだなと思いますね。それは続けてきたからこそ得られる喜びです。
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