2022.11.23 18:00
©︎PONY CANYON
2022.11.23 18:00
11月25日(金)に公開される映画『はだかのゆめ』より、劇中歌「ごはん」が流れる予告編が公開された。
『はだかのゆめ』は、高知県・四万十川のほとりに暮らす一家、息子のノロ、母、祖父の親子3代にわたる時間と、その時間の境界線を飛び越えた触れ合いを描いた作品。ドラマ『きれいのくに』、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』、Amazon Original『モアザンワーズ』などへの出演が続いている青木柚が主演を務めた。監督の甫木元空は、音楽活動もしている二刀流。大学時代の恩師である青山真治監督がある打ち上げのカラオケの場で甫木元の声を聞いて言った、「君は映画も音楽もやれ」という言葉がミュージシャンへと向かう第一歩になったという。
このたび解禁となった予告編は全編、劇中歌「ごはん」が使用され、甫木元監督が編集したもの。高知の自然、四万十川の火振り漁などを切り取りながら、お盆にも遅れたノロマな幽霊(青木柚)がさまよう姿を捉えている。
本作の音楽は、監督である甫木元空がボーカルを務める2人組バンドBialystocks(ビアリストックス)が手がけた。Bialystocksは2019年、甫木元監督のデビュー作で、青山真治プロデュースの映画『はるねこ』生演奏上映をきっかけに結成。ソウルフルで伸びやかな歌声で歌われるフォーキーで温かみのあるメロディーと、ジャズをベースに持ちながら自由にジャンルを横断する楽器陣の組み合わせが特徴で、2021年に1stアルバム『ビアリストックス』を発表した。
10月には初のワンマンライブ「第一回単独公演 於:大手町三井ホール」を開催し、即日ソールドアウトを達成。そして、11月30日には、Official髭男dismやスカートが所属するポニーキャニオンIRORI Recordsからメジャーデビューが決定した。メジャー1stアルバムとなる『Quicksand』には映画『はだかのゆめ』主題歌である「はだかのゆめ」を含む全10曲が収録されている。
予告編に使用している劇中歌「ごはん」は、2021年発表のアルバム『ビアリストックス』に収録されている楽曲。甫木元が高知の風景を見ながら作った歌で、そこにいたからこそ出来た曲のひとつであり、映画『はだかのゆめ』を制作する上で指針になった歌だという。なお、劇場来場者特典として、<映画『はだかのゆめ』オフィシャル・サウンドトラック、ダウンロードQRコード付きポストカード>の配布が決定。「ごはん(Acoustic Version)」ほか、劇中で流れるインストメンタル4曲をダウンロードすることができる。
また、甫木元監督から映画音楽についてのコメントも届いている。
甫木元監督 コメント
Bialystocks「ごはん」という曲で予告編を制作しました。「ごはん」という曲は、母からごはんができた際に呼びかけられる声を題材にして作った曲です。ごはん!と叫んだ声はいずれ消えてしまうけど、どこかで響き続けているような、やさしさと空腹、少し夕飯の匂いを含んだ不思議なその声は、映画『はだかのゆめ』を制作する過程でずっと指針になってきました。劇中ではストリングスアレンジをした「ごはん」が高知の風景の中で、やまびこの様に何度も繰り返されます。音楽が、虫の音、雨音、川のせせらぎ、波音と共にエンドロールの「はだかのゆめ」という曲に向かって流れ込む、音の流れをぜひ劇場で体験してもらえたらと思っています。