2022.11.10 19:00
1ギア次に行けた感じがある
──で、4周年イヤーとなっている今年なんですけど、かなり精力的に活動していますよね。
そうですね。この1年はもう動いてないと落ち着かないみたいな感じで。常に何かやっていたよねっていうので、アルバムリリースする前から盛り上げるためにいろいろやったりしたし、リリースした直後から4ヵ月ぐらいかけて全国ツアーを回って、その後間髪入れずにまた配信リリースをしたりして。今もちょうど弾き語りツアーをやっていて、それが年末まであるんですけど。インプットとアウトプットがめちゃくちゃいいペースでできてるなって。曲を作ってそれをライブでみんなに届けてっていうサイクルがすごくいい1年になっているなと思います。
──はたから見ると忙しそうだなと思うんですけど、竹内さんにとっては……。
すごく健康的なサイクルというか。めちゃくちゃヘルシーにやらせてもらってるなっていう感じですね(笑)。
──そういうモードも含めて、音楽をやること、表現することに向かっていくギアが1個上がったという感じがします。
うん。アルバムリリースできたことはすごく自分にとっても大きくて、1ギア次に行けた感じがあります。気持ち的にも届けたい曲が増えたから「もっともっとライブ行きたいよね」っていう。だから弾き語りツアー(「弾き語り TOUR 2022 atELIER – アトリエ-」)も元々4ヵ所だけだったんですけど、私がもっとやりたいって言って、なんとかしてもらって(笑)。それでカフェツアー(「弾き語り TOUR 2022 atELIER cafe – アトリエカフェ-」)もやれることになったんです。すごくありがたいですね。
──しかも会場が福岡の博多百年蔵や東京の淀橋協会インマヌエル礼拝堂など、普段ライブをやるような場所ではない特別な建築物ばかりですからね。
ライブハウスじゃない建築物でやるっていうのも、もともと私がやりたいですって言い出して実現したことなので、特にこの2年ぐらいは「言葉にする」ってすごく大事だなって思っていますね。こういうインタビューとかラジオとかで何々したいんですとか何々が好きなんですって話したことが巡り巡ってつながることもあるので。口に出すってすごく大事だなって感じたこの2年ぐらいでもあります。
──そういうマインドは元々はなかったものなんですか?
元々は、言うのをちょっとためらってたときもあったんです。自分の好きなことを「好きだ」っていうことってすごく難しいなって。でも別に何も悪いことしてるわけじゃないし、むしろ「好きだ」って声に出して言うことによってさらにその「好き」が広がるし、いいことの方が多いって気づいて。それで作ったのが「Love Your Love」という曲なんですけど、タイトルの通り「あなたの好きを好きでい続けてほしい」っていう思いで作ったんです。それは聴いてくれた人に向けてもそうだし、私自身にも言いたかったことで、あの曲がきっかけになって音楽以外のプライベートの「好き」も発信できるようになったなと思います。
──やっぱりコロナ禍っていうのは大きかったですか、マインドチェンジっていう意味で。
すごく大きかったですね。誰も予想してなかったことだし、もちろんダメージを受けちゃった時期もあって、最初の方はちょっと落ち込んじゃったりもしたんですけど、そのときにアニメを観たり漫画を読んだりする中でそういうものにすごく救われたので。自分の好きなものが弱ったときの逃げ道にもなるので大事だなって思いました。
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