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REPORT

2019年以来の対バンが実現したリキッドルーム公演をレポート

fox capture plan×Newspeak、2マンライブならではの熱いケミストリーが生まれた夜

2022.10.05 13:30

2022.10.05 13:30

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fox capture planとNewspeakによるツーマンライブ「On The Alert vol.3」が2022年9月27日、恵比寿LIQUIDROOMで開催された。両者の対バンは2019年以来、そして両者ともに思い入れのあるLIQUIDROOMでの久々のライブとあって、気合いを入れてこの日に臨んだことがわかる。互いのバンドのエネルギーが高い次元でぶつかり合う、これぞツーマンライブという一夜になった。

fox capture plan(2022年9月27日 恵比寿LIQUIDROOM公演より)

先陣を切ったのは、現代版ジャズ・ロックがコンセプトのピアノトリオfox capture plan。国内外のロックフェス、ジャズフェスに出演するほか、近年ではドラマ『カルテット』や『コンフィデンスマンJP』をはじめ映画やアニメなど人気作品の劇判を手がけ、ロック、ジャズファンを超えてその名を響かせる3人だが、その原点はライブ。

昨年10周年を迎えリリースした10thアルバム『XRONICLE』収録の「Akashic Xronicles」でスタートしたこの日のステージは、鮮やかなアンサンブルで目の前のシーンをドラマティックに、スリリングに変え、のっけから息を飲んで3人のプレイに魅入られていた観客は、曲が終わると同時に弾けるような拍手を送った。スペイシーな「Blue Planet」に続き「エイジアン・ダンサー」「Butterfly Effect」と前半はアッパーな曲が並ぶ。細やかなピアノフレーズと人力ブレイクビーツが興奮を呼び、滑らかなベースラインが心地よくその興奮を引っ張り上げていく。コロナ禍で歓声が上げられないのが残念でならないが、その分の思いが観客の長い拍手に乗っかっている。

クールな掛け合いを見せる演奏とは一転して、MCでは絶妙なゆるいトークを聞かせる岸本亮(Pf)、カワイヒデヒロ(Double Ba)、井上司(Dr)の3人。久しぶりの対バンとなったNewspeakやこのLIQUIDROOMでの思いを語る。結成当初の彼らにとってのLIQUIDROOMはロックバンドにとっての武道館のような大きな場所だったという。初めて立ったのはこのMC前に演奏した「Butterfly Effect」をリリースした頃で(アルバム『Butterfly』)、2015年だと岸本はいう。今やホール公演など大会場でもライブをするバンドだが、今に至るには丁寧に積み重ねてきた歴史とがむしゃらなパワーがある。

岸本亮(Pf)

このMCに続いたのが、岸本が「まだLIQUIDROOMにたどり着く以前の曲」と紹介した「衝動の粒子」だ。アグレッシヴに互いの音とパッションをぶつけ合うアンサンブルで、ダイナミックなドラムをフックにスピーディに展開していくサウンドに、フロアが揺れる。

井上司(Dr)

感情もフィジカルも解き放った後は、観客を美しく叙情的な音でゆらりと遊泳させる。弓を使いベースの音色をふくよかに響かせる「Time to think」、「夜間航路」の都会的なR&Bサウンドでドライブをした後は、哀調のピアノフレーズと細やかなリズム、エフェクティブなベースが絡み合って万華鏡のように展開し、グルーヴの密度を高くしていく「NEW ERA」へと続く。ライブ定番曲に、新旧のアルバムの曲をちりばめた内容は、短時間ではあるがfox capture planというバンドの醍醐味を伝えるものになっている。

カワイヒデヒロ(Double Ba)

そしてその締めくくりは、「RISING」。現在は制作を行なっており、また年内はライブもいくつか決まっているので楽しみにしてほしいというMCでこれからへの期待が高まったところで、パーカッシヴなピアノが炸裂して、力強いビートに観客の手拍子が加わっていく。3人の息づかいや、加速していく鼓動感が会場の空気を支配していって、ステージとフロアが一体となる。熱量の高いステージに、フロアからは大きな拍手が沸き起こった。

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バトンはfox capture planに触発されたNewspeakへ

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PARTNERS

fox capture plan

アーティスト情報

“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・サウンドを目指し、それぞれ違う個性を持つバンドで活動する3人が集まり2011年結成。
過去10枚のフル・アルバムを発表し“CDショップ大賞 ジャズ部門賞”を2度受賞、“JAZZ JAPAN AWARD 2013アルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・スター部門”、そして“JAZZ JAPAN AWARDアルバム・オブ・ザ・イヤー・ニュー・ジャズ部門”を2015年と2020年に獲得。
主なライブ活動として、2016年“FUJI ROCK FESTIVAL’16”、2017年“SUMMER SONIC 2017”、さらに“TOKYO JAZZ FESTIVAL”には3年連続出演。2018年ブルーノート東京での単独2DAYS公演、2020年に東京国際フォーラムでの単独公演を行う。
その他、オーストラリア“Brisbane Festival”出演、韓国・台湾・香港・シンガポール・マレーシア・ロシア・フランス、そして3度の中国ツアー(全7ヶ所)を敢行するなど海外公演も積極的に行う。
楽曲制作では、TBS ドラマ『カルテット』、映画・フジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマン JP』シリーズ、映画『事故物件 恐い間取り』、関西テレビ ドラマ“健康で文化的な最低限度の生活”、NHK プレミアムドラマ“一億円のさようなら”、劇場アニメ・TVアニメ『青春ブタ野郎〜』シリーズ、 TVアニメ『スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH』などの劇伴を担当、その他CM やゲームなど多方面へ楽曲を提供。
2020年には、Yosh(Survive Said The Prophet)やおかもとえみとのヴォーカル・フューチャリング楽曲を発表。
今年5月には、9thフル・アルバム『NEBULA』、7月には初のトリビュート・アルバム『ESCAPE -Tribute to fox capture plan』のリリース。さらに10月20日には10枚目のフル・アルバム『XRONICLE』のリリースした。

2017年東京にて結成。バンドの作詞作曲を担うリバプール帰りのボーカリストRei、正確無比でパワフルなカナダ人ドラマーSteven、グルーヴィーなサウンドを奏でるベーシストYohey。ワールドスタンダードな楽曲クオリティが国内外の早耳リスナーの間で注目され、結成初年度からSUMMER SONICなど大型フェスティバルへの出演や、The FratellisやMando Diaoなど海外バンドのオープニングアクトに抜擢される。2019年1stアルバム『No Manʼs Empire』、2021年2ndアルバム『Turn』をリリース。2022年10月、ワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビュー。

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