2022.09.14 08:00
© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2022.09.14 08:00
2023年2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国公開される映画『少女は卒業しない』のティザービジュアルと特報が公開。合わせて追加キャストが発表された。
本作は、廃校が決まり校舎の取り壊しを目前に控えた、とある地方高校が舞台。世界のすべてだった “学校”と“恋”にさよならを告げる 4人の少女たちの、卒業式までの2日間を描いている。
原作は『桐島、部活やめるってよ』や『何者』など、映像化作品も数多の直木賞作家・朝井リョウが2012年に発表した連作短編小説 『少女は卒業しない』。10年の時を経て映画化される本作の監督・脚本を手掛けたのは、短編映画『カランコエの花』が国内映画祭で 13冠を受賞し話題を呼んだ中川駿。
彼氏へのある“想い”を抱えながら卒業生代表の答辞を担当する料理部部長の主人公・山城まなみを演じるのは、本作が初主演となる河合優実。将来の夢のために進路の違いで彼氏と離れることを選んだバスケ部の部長・後藤由貴役には、小野莉奈。軽音部の部長で同じ部内の中学校からの同級生に恋心を抱く神田杏子役は、小宮山莉渚。クラスに馴染めず図書室に通いながら先生に密かな想いを寄せる作田詩織役を中井友望が演じる。
この度公開されたティザービジュアルは、取り壊し直前の校舎の教室で、卒業を迎える少女4人が切なげに真っすぐな視線を投げかけて佇む姿が印象的だ。「あの頃、ここが世界のすべてだった」という懐古するキャッチコピーと相まって、エモーショナルな仕上がりになっている。
合わせて公開された特報では、屋上で物憂げな表情を浮かべるまなみ(河合優実)と彼女の答辞の言葉から始まり、“最後の卒業式”を翌日に控える4人の少女たちが“学校”と“恋”にさよならするさまが瑞々しく切り取られている。映像のラストでまなみがブレザーを握りしめて涙を流す姿は、高校を卒業することへの寂しさだけではないことが伝わり、彼女が背負う悲しみが気になるところだ。笑いながら走り回った校舎、毎日友達と通った学校までの道、恋に夢中になったあの頃。高校生活のすべてが凝縮されたシーンの数々と透明感ある河合のナレーションにより、青春時代の感情を湧き上がらせ心揺さぶる映像になっている。
そして、特報では少女4名ほかのキャスト陣の姿も公開。まなみの彼氏・佐藤駿役には、『泣き虫しょったんの奇跡』で映画デビューして以来、映画やドラマで活躍する窪塚愛流。杏子が片思いする軽音部員の森崎剛士役には、『ムーンライト・シャドウ』で話題となり、俳優だけでなく歌手としても活動する佐藤緋美。バスケ部員で後藤の彼氏・寺田賢介役には、『オオカミくんには騙されない』で一躍注目を浴びて以降、舞台やドラマにも出演する宇佐卓真。そして、作田が密に恋焦がれ図書室を管理する現代文の先生・坂口優斗役には、『佐々木、イン、マイマイン』『くれなずめ』『空白』など数々の話題作に出演する藤原季節。次世代の日本映画界を担う逸材が集結し、映画史に残る“卒業”をスクリーンに焼き付ける。