2022.09.15 12:00
2022.09.15 12:00
芝居を真剣にやりたい気持ちが固まったから挑戦できた
──「キラキラした憧れの存在」と「身近な存在」というのは相反するものじゃないですか。そのバランスはどうされているんですか。
割とSNSは好き勝手にやらせてもらっていて。アニメコンテンツやディズニーがすごく好きなので、Twitterでは告知とか関係なくバンバン呟いています。あとYouTubeは自分の好きなカルチャーのことだけを発信させてもらっていて。それによって「松井玲奈って、実はこういう一面があったんだ」と面白がってくれる人達が増えてきた気がします。みんなが楽しんでくれれば嬉しいし、自分もスッキリする。今、すごく良いバランスかなと思っています。
──お話を聞いていて「周りからどう見られているのか」という壁を乗り越えたからこそ、アイコを演じることができたのかなと思いました。
それは新しい視点! 確かにそうかもしれないですね。やっぱり過去のイメージを変えることって難しいんですよ。それでも自分の中で「お芝居を真剣にやりたいんだ」という気持ちがしっかり固まったからこそ、きっとこの作品に挑戦できたんだと思います。
──改めて『よだかの片想い』の魅力を聞かせてください。
アイコが初恋をする物語ではありますが、いかに周りの人に受け入れられて、助けてもらっていたのかを彼女が気づいていく話でもあります。それって、誰にでも当てはまると思うんです。自分の殻に閉じこもって「私の周りには誰もいないんだ。1人ぼっちなんだ」と思っていても、実は少し見方を変えるだけで、そんな自分をしっかり受け入れてくれていたり、認めてくれる人達が周りにはいるわけで。そういう気づきを、映画をご覧になった方に感じてもらえたら嬉しいです。
映画『よだかの片想い』は9月16日(金) 新宿武蔵野館ほかにて全国公開。