2022.08.15 17:00
2022.08.15 17:00
今年はじめてフジロックに参加する人に向け、準備企画として2回にわたりお送りしてきた特集「はじめてのフジロック」。本記事ではその完結編として、レクチャーを受け、FUJI ROCK FESTIVAL ’22に参加した工藤美桜が現地で楽しむ模様をぎゅっと短く編集した動画を公開。さらに特集はそれだけでは終わらず、Bezzyではお馴染みの「#ショウムライター」こと庄村聡泰が、今年オーディエンスとして前夜祭から全日参加した“はじめてのフジロック”を独自の視点で切り取ったレポートも別記事にてお届けする。
コロナ禍のフジロックも2回目。今年は異例なほど晴天続きで、マスク生活に慣れたとはいえ、来場者の大半であろう、野外で長時間過ごすことから遠ざかっていた人たちには酷暑と言える環境。無理せず木陰を拠点にする人、川で涼む人も多く見られた。初めて訪れた参加者の多くは、組んだはずのマイ・タイムテーブルが目に入る美味しそうなフェスご飯を制覇しているうちに崩れて行ったり、川遊びに興じているうちに夕方になったり、腰を下ろした瞬間寝落ちしたりして、楽しい予想外に一喜一憂したのではないだろうか。でも、流れてきた知らない音楽で目が覚めたり、ちょっとひんやりし始めた空気と空の色などなど、すべて込みでフジロックを満喫できたはず。
今年はピンチヒッター出演したアクトがことごとく圧倒的な地力をみせてくれたり、配信で見ていた海外アーティストをようやく生で観ることができたり、あらゆるジャンル/国/世代からアーティストをピックアップする同フェスの姿勢を例年以上に体感することができたり……と、書き切れないほど多くのトピックがあったが、2020年代という時代にフジロックは変わることを恐れず、むしろ変わることで祭りの強度を上げるというフェーズに突入したと感じさせてくれた。
そんなフジロックが無事終了し2週間。あまりに濃密な3日間がゆえに、いまだ夢見心地の人もいるのでは。そんな方はもちろん、今年さまざまな事情により参加できず「来年こそ!」と思っている方も、2023年夏、苗場の地でとびっきりの音楽体験をしている自分自身を想像しながら、来たるFUJI ROCK FESTIVAL ’23を迎えてみてはどうだろうか。ありがとう、フジロック!(編集部)