3年ぶり開催、矢沢が仕掛ける音楽フェスDAY1を現地レポ
矢沢永吉が魅せた原点に返るようなロックンロール、布袋寅泰、BiSH、SUPER BEAVERとコラボも
2022.07.04 12:35
矢沢フェスのステージに立つ矢沢永吉(Photo by 平野タカシ)
2022.07.04 12:35
SUPER BEAVER、結成18年目の音楽愛を表現したライブ
SEに合わせた盛大な手拍子で迎えられたSUPER BEAVERは、渋谷龍太(Vo.Gt)が暗がりの中でマイクスタンドを握り、「名前を呼ぶよ」からライブを開始。混沌とした演奏から、解き放たれるように〈名前を呼ぶよ 名前を呼ぶよ”と歌う声が、光となって心に届けられるかのように、ステージから照明が客席に伸びていく。「あらためまして、我々がレペゼンジャパニーズポップミュージック、フロムトーキョージャパン、SUPER BEAVERと申します! 初めて我々を観た人もいると思います。今年で18年目に差し掛かったんですけど、真剣に音楽をやってると、どうやら矢沢さんに呼んでもらえるようになるらしいです。ありがとうございます。とっても光栄だと思っています。だけど、何も俺たちのステージは矢沢さんのためにやるステージじゃないんですよ。音楽が好きでこの場所に足を運んでくれたあなたのためのステージだと思っています。ボス(矢沢)が望んでいるのも、そういうことじゃないかと思います。よろしくお願いします!」との熱いMCに大きな拍手が送られた。
そのまま、アカペラで冒頭を歌い上げた「時代」 で、グッと釘付けにしてみせる心憎いステージングを見せた。曲ごとに発せられるメッセージを最小限の編成ながら分厚いサウンドで届ける4人。音楽を続けていられることの感謝を観客に伝えると、ビジョンに歌詞が映し出されたバラード「人として」を身振り手振りを交えて真摯に歌い上げ、饒舌に音楽愛を表現したライブを締めくくった。
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