「私がこの紗月を守りたい」順撮りの日々で芽生えた思いとは
堀田真由が初シングルマザー役で叶えた10年越しの夢 映画『私はあなたを知らない、』新写真解禁
2026.08.06 15:00
©IDKYPs./Pyramide Productions
2026.08.06 15:00
8月28日(金)に公開される坂口健太郎主演映画『私はあなたを知らない、』から紗月役・堀田真由のコメントと新場面カット3点が解禁された。
中野量太が原案・脚本・監督を手がけた日仏共同製作のヒューマンサスペンスとなる本作の主人公は、天涯孤独の身でルーティンのように日々を過ごしてきた青年・西山夕平(坂口健太郎)。そんな夕平の日常は、パート職員としてやってきた紗月(堀田真由)と出会ったことで輝きを取り戻していく。紗月が実はシングルマザーで5歳の娘がいると知った夕平は、これまで知らなかった家族という幸せの形に触れて次第に心を開いていくが、その幸せを狂おしいまでに追い求めるあまりやがて“愛する人を殺めてしまう”という重い罪を犯すことになる。
そんな紗月は幼い娘・朝子(倉田瑛茉)を女手ひとつで育てながら、より良い生活を目指して懸命に生きる女性。夕平や朝子との穏やかな日々のなかで家族という温もりを育んでいく一方、仕事や将来への思いから次第に夕平との価値観の違いも浮き彫りになっていく。なお堀田がシングルマザーを演じるのは本作が初となった。

脚本を読んだ当初について、堀田は「最初は共感を抱くことは難しかった。わからないことだらけのスタートだった」と率直な心境を明かす。子どもを産み育てた経験がないからこそ、中野監督と紗月について日々対話を重ねながらキャラクターを模索し、いつしか“わかりたい”と思うようになり、“私がこの紗月を守りたい”という気持ちが芽生えたという。紗月の未来を予測せずに演じることは役者としても挑戦的で、順撮りの環境のなかで日々を丁寧に積み重ねたと振り返った。
紗月というキャラクターは、脚本開発の段階から丁寧な設計が求められた人物。プロデューサーの深瀬和美は「夕平の心情が丁寧に描かれることで、紗月が夕平を振り回す嫌な女に見えてしまうのではないかという懸念があった」と振り返り、「彼女がキャリアだけを追っている人物に見えないよう追加したシーンもある」と明かす。同じくプロデューサーの若林雄介も「子育てをして懸命に生きている紗月が、ただ自分勝手なだけだと思われる人物にはしたくなかった」と語っており、朝子のために懸命に働き、幸せを求めて前に進もうとする紗月をどう描くかは本作における大きなテーマのひとつだったという。

そんな紗月役には、「愛される雰囲気を持った人に演じてほしい」という監督・プロデューサー陣の思いから堀田が起用された。深瀬は「紗月が頑張りすぎて思わず刺々しい言葉を放ってしまうシーンでも、堀田さんなら人間味を持って演じてくれると思ったんです」とオファーの理由を明かし、「撮影中も堀田さんの柔らかい雰囲気に助けられました」と信頼を寄せた。
さらに堀田は、中野監督との念願の初タッグについても言及。18歳の頃に映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)を劇場で観て深く感銘を受け、「いつか中野監督と仕事ができる役者になりたい」と思っていたことを明かし、「デビュー10周年という節目の年に、その目標が叶ったことが本当にうれしかった」と喜びを語った。中野監督については「誰よりも作品と現場を愛している方。その思いがビシビシ伝わってきた」とコメント。続けて「“赦し”や“家族”とは何かを考えながら、一緒に作品と向き合えた」と撮影の日々を述懐している。
映画『私はあなたを知らない、』場面写真 ©IDKYPs./Pyramide Productions
