ユーモアと狂気が入り混じる本予告も、主題歌は藤原さくら
呆然と立つ山田杏奈と青木柚、背後には“大将”ピエール瀧 映画『NEW GROUP』本ビジュアル解禁
2026.03.20 08:00
©︎2026映画「NEW GROUP」製作委員会
2026.03.20 08:00
下津優太監督の劇場公開二作目で、山田杏奈が主演を務める映画『NEW GROUP』の本ビジュアルと本予告映像が解禁された。
2024年にスマッシュヒットを記録した商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』では、「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマを描いた下津優太監督。二作目となる『NEW GROUP』は、組体操という“集団行動”における人間の行動心理の根底をコミカルに、そしてシリアスに炙り出す。
主人公は、家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の女子高生・愛。愛は海外帰りの転校生・優のことが気になっているが、自分をなかなか出せない愛に優は苛立ちを感じていた。そんなある日、校庭で一人の生徒が四つん這いになり、動かなくなった。教師や友人が止めようとしても動かない。そして、時間を追うごとにその生徒の横に同じように四つん這いになる生徒が並び始めた。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。そして、積み重なった生徒たちはみな一様に穏やかな表情を浮かべている。生徒たちはどんどん集まり、集まってくる生徒たちはものも言わず従っていく。愛もなぜか、朦朧となり、ピラミッドに加わりそうになる。これは、その後地域全体を巻き込む集団怪現象の始まりに過ぎなかった。
主演の山田杏奈が愛を演じるほか、日本の学校の協調性を重んじる集団行動に馴染めない海外帰りの転校生・優を演じるのは青木柚。そして不敵な笑みを浮かべ集団を導く校長をピエール瀧が演じる。
解禁された本ビジュアルでは、校庭に突如として出現した巨大な人間ピラミッドが印象的に写し出され、整然と組み上げられたその姿は異様で不穏な空気を漂わせている。ピラミッドの前には、呆然とした瞳でこちらをまっすぐ見つめる愛(山田杏奈)と優(青木柚)。そしてその背後には騎馬戦の大将の位置で腕を組んだ校長(ピエール瀧)の姿が異常さをさらに印象付けており、この3人と巨大な人間ピラミッドが生み出す不気味な光景が、本作の独特な世界観を象徴するビジュアルとなっている。
併せて解禁された本予告映像では、「集団はあなた方に幸せを与えますよ」という校長のセリフとともに、校庭に突如として現れた巨大な人間ピラミッドをきっかけに、不敵な笑みを浮かべる生徒たちや異質な人々、そして統率された動きで迫りくる組体操の姿が映し出されている。何気ない日常を送っていた学校生活は突如として崩れ落ち、抗おうとする愛と優だったが、異様な光景は学校だけにとどまらず街全体に広がっていく。また、映像の後半では、集団を導く校長とそれに対峙する愛の姿が描かれ、コミカルな空気を漂わせながらもどこか狂気を感じさせる展開が印象的。特に校長の掛け声に呼応するように「個人と、個人が、集まって―集団!!」とリズムに乗せて放たれるセリフは、ユーモアと狂気が入り混じる本作を象徴するシーンの一つとなっている。
そんな映像全体に得体の知れないゾッとするような不気味さが漂い、下津監督ならではのユーモアの着想と緊張感が感じられる本予告映像で流れる主題歌は、藤原さくらの新曲「new world」。スモーキーで透明感のある歌声で知られる藤原による書き下ろし楽曲となり、主題歌制作にあたり下津監督は「人間ピラミッドをしている人々は無表情で声も発しない状態なので、その人たちの声にならない叫びのようなものや、集団の象徴として合唱を入れていただきたい」と藤原に依頼。完成した楽曲は、まさに『NEW GROUP』の鑑賞後感にふさわしい独特な余韻を残すものとなっている。
愛が懸命に叫ぶ「みんな目を覚まして!」という声は、果たして集団に届くのか。そもそも正しい集団とは何なのか。海外映画祭でも大きな注目を集めた新感覚のSFサイコエンタテインメント『NEW GROUP』は6月12日(金)全国公開。
