2026.03.13 08:00
©京極夏彦/2026映画「死ねばいいのに」製作委員会
2026.03.13 08:00
京極夏彦によるミステリー小説『死ねばいいのに』(講談社文庫)が奈緒主演で映画化され、7月3日(金)よりテアトル新宿ほかで全国公開されることが決定した。
本作で奈緒が演じるのは、何者かによって殺された鹿島亜佐美について訪ね歩く尋ね歩く謎めいた人物・渡来映子(わたらい・えいこ)。多彩なジャンルで確かな演技力で観客を魅了し続ける奈緒が、従来のイメージを覆す、アウトローな雰囲気を漂わせた役柄で新境地を開拓する。監督には、映画『マイ・ダディ』(2021年)に続くタッグとなる金井純一。脚本は、『桐島、部活やめるってよ』(2012)で第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞し、舞台から映像作品まで幅広く脚本・演出を手掛ける喜安浩平が務める。
映画公開にあたり、原作者の京極は「言葉と言葉の隙間から、こんなにも遠くを見通せるものでしょうか。会話劇が想起させる景色と、ある意味同じであるのに、まったく見えなかった風景が広がっていました」と映画の感想を寄せ、「今となっては、このタイトルが足を引っ張るのではないかと案じています」とタイトルが孕むリスクを考慮する。また、監督の金井は「初めて原作を読んだ時の印象は、タイトルの過激さから想像していたものとは全く別のものでした。「死ねばいいのに」という台詞によって、逆に「生きること」を力強く勧められるという切り口に、これは俳優の演技を通して映画として世に出して勝負してみたい作品だと思いました」と映画化への強い想いを明かす。そして奈緒は「この映画を撮影した幻のような日々、空、風、出会い。その全てが、「私は今、生きたくて生きている」という事に気づかせてくれました。このタイトルが持つ謎を、皆さんに解いていただけますように。」とコメントを寄せ、観客へ想いを託した。
解禁となったティザービジュアルは、目を見開き、何か言葉を放っている映子(奈緒)の表情を大胆に配置。併せて解禁された特報映像には、柔和な表情で“亜佐美について 聞かせてもらいたんです”と問う映子が徐々に牙を剥き出し、時に無神経に、そして執拗に相手を追い詰めていく姿が収められている。
亜佐美とはいったいどのような人物で、映子とはどのような関係だったのか。観客は映子とともに証言を辿りながら、その輪郭を少しずつ形作っていく。なぜ映子はそこまで亜佐美のことを知ろうとするのか、そして映子が口にする「死ねばいいのに」という言葉は誰に向けられたものなのか。断片的に浮かび上がる証言の中で感情が交錯し、真実に近づくたびに、私たちの足場は静かに揺らいでいく。
コメント全文
京極夏彦(原作)
言葉と言葉の隙間から、こんなにも遠くを見通せるものでしょうか。
会話劇が想起させる景色と、ある意味同じであるのに、まったく見えなかった風景が広がっていました。
今となっては、このタイトルが足を引っ張るのではないかと案じています。
奈緒(渡来映子役)
この映画を撮影した幻のような日々、空、風、出会い。その全てが、「私は今、生きたくて生きている」という事に気づかせてくれました。このタイトルが持つ謎を、皆さんに解いていただけますように。
金井純一(監督)
初めて原作を読んだ時の印象は、タイトルの過激さから想像していたものとは全く別のものでした。個性的な登場人物たちや、スリリングな展開にページをめくる手は止まらず、そして何より「死ねばいいのに」という台詞によって、逆に「生きること」を力強く勧められるという切り口に、これは俳優の演技を通して映画として世に出して勝負してみたい作品だと思いました。
京極先生からは、好きなように作ってもらって構わない、というありがたい言葉を直接いただき、スタッフ・キャストともに士気はぐんと上がりました。映画だからこそ、このチームだからこそできる表現を目指して、一丸となって走り抜いて作り上げました。作品はもちろんのことですが、奈緒さんをはじめとする俳優部全員の芝居をぜひ、スクリーンで観ていただきたいです。
