2026.02.05 04:00
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大森元貴が3月27日(金)公開の映画『90メートル』に主題歌を書き下ろしたことが発表され、楽曲を使用した本予告映像が解禁された。
映画『90メートル』は、難病を抱えるシングルマザーと高校生の息子の揺るぎない愛を綴る物語。『少女は卒業しない』(2023年)や『か「」く「」し「」ご「」と「』(2025年)の中川駿監督が、母親を看病した経験から自身と自身の母を重ね合わせてキャラクターを作り上げ半自伝的映画を生み出した。
本作のダブル主演で、母と2人で暮らす高校3年生の藤村佑を演じるのは山時聡真。ドラマ『ちはやふるーめぐりー』(2025年)への出演も記憶に新しい山時が、母のそばを離れるわけにはいかない状況下に置かれて将来の選択を迫られる等身大の主人公を体現する。またもう一人の主演となる菅野美穂が、日に日に身体の自由がきかなくなる難病を患いながら我が子を思いやる母・美咲を熱演。さらに介護施設のケアマネジャー・下村香織役に西野七瀬、佑が所属するバスケ部のマネージャー・松田杏花役に南琴奈、バスケ部員・大平翔太役に田中偉登が名を連ねる。
その主題歌「0.2mm」は、大森が優しく語るように歌い上げるミドルテンポのバラード曲。ソロ活動5周年を記念し2月24日(火)にリリースされる1stミニアルバム『OITOMA』の収録曲で、映画のプロデューサー陣からのオファーを受けて制作された新曲となる。
解禁された主題歌入り本予告は、母・美咲(菅野美穂)を心配する佑(山時聡真)の想いと、息子・佑の幸せな将来を切に願う美咲の想いが交錯していく映像。難病の母を支えるため、ヘルパーのいない時間帯は介護と家事に向き合ってきた高校3年生の佑。大好きだったバスケ部も辞め、受験勉強も思うようにはかどらない佑は心の余裕がなくなり、母を想いながらも「好きでやっているわけではない」と突き放してしまう。そんな中、ケアマネジャー・下村(西野七瀬)の協力のもと美咲が密かに準備を進めていた24時間ヘルパー体制が整ったことを知った佑は、自由な時間が訪れる一方で複雑な想いを抱え、親子の会話はより減ってしまう。
そんな佑の状況を理解するバスケ部マネージャーの同級生・松田杏花(南琴奈)は佑に寄り添い、元チームメイトの大平翔太(田中偉登)もまた佑を気にかける。やがて高校卒業後の進路選択を前に、東京の大学へ進みたい想いと、母を残していくことへの罪悪感の狭間で揺れる佑。一方、佑との日々に幸せを感じつつも「お母さん、大丈夫だから」と息子の背中を押そうとする美咲。親子が抱える真逆で矛盾だらけの想いが交差し、揺るぎない愛に胸が締め付けられる予告映像となっている。
楽曲へのコメント一覧
大森元貴(主題歌担当)
映画だけど現実的で、強さのある作品だと思いました。その強さには胸が締め付けられる瞬間もありましたが、それも含めてどうしたらリアルに届くのか、ということを試行錯誤した映画なんだろうなと感じました。多くの人が自分の人生と照らし合わせて自分ごととして感じる部分があると思います。月並みな表現になりますが、とてもとても素敵でいい映画です。
そしてどんな選択にも痛みが伴うということを映画を観て改めて思い知りました。
主題歌をどう書こうかと悩むほどの難しい題材でした。映画を美談にするのも、説教臭くさせるのも、主題歌の影響がすごくあると思ったので、率直に感じたことを、香ってきた、吹いてきた何かを音にすることに尽力しました。ほんの少しだけ風が吹くように、少しだけ背中が押せればいいなという気持ちで作りました。
山時聡真(藤村佑役)
初めて聴いたとき、曲が流れ始めた瞬間に涙がこぼれました。
それまでこらえていた分まで一気に溢れ出すようで、心にそっと寄り添われるような心地よさと、深い安心感がそこにはありました。
この楽曲には物語のすべてが詰まっているように感じられ、本編を観終えたあと、背中をさすってもらいながら一緒に振り返る時間を与えてくれる、そんな一曲です。
『90メートル』は、僕の10代の中で最も悩みながら向き合った、ある意味で10代の集大成とも言える作品です。
その本当に大切な作品の主題歌を大森さんが担当してくださり、作品という宝物に加えて、もう一つの宝物を受け取ったような気持ちになりました。
菅野美穂(藤村美咲役)
楽曲を聴かせて頂いた時、優しさに心震えました。
映画に寄り添ってくださいながらも、大森さんらしい、人生を肯定してくださる世界観で、はじまりはいつもと少し違う歌い方をなさっているのかな?と感じ、やがて優しく前向きで力ある唄声に、希望あるエールを受け取る様な気持ちになりました。
中川駿(監督)
「0.2mm」を実際にエンドロールに当ててみた時、作品全体の魅力が格段に上がったように感じました。
曲を聴いている間、かつて当たり前だった親子の日常が目に浮かぶようで、だからこそ、現在の佑と美咲の不器用な姿がより切なく、より愛らしく感じられるようになったのだと思います。
映画と主題歌の魅力が上手く重なり合った時に生まれる相乗効果の力を改めて感じさせられる作品になりました。
是非たくさんの方に、特に普段は気恥ずかしくて素直になれずにいる親子に、この作品をご覧いただきたいと思います。

