『THEゴールデンコンビ』で存在感を増す多才派の今に迫る
知る人ぞ知る魅力から、誰もが“知るべき”魅力へ。乃木坂46・林瑠奈が探す自己表現の最高解
2025.12.15 19:00
2025.12.15 19:00
乃木坂46の林瑠奈はなぜ、こんなにも広く深く、さまざまなカルチャーを愛せるのか? この疑問の答えは、インタビューでの全ての質問に驚くほど早く、的確な返答の中に詰まっていた。
知力と反射神経を併せ持ち、加えて勉強熱心。そのポテンシャルの高さは、11月に行われた『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ2025』の配信記念イベントにて大きな話題となった。もちろん番組本編でも、千鳥の隣で番組サポーターの大役を担った林の存在感に惹かれた人は多いはずだ。
エンタメへの渇望だけでなく、大学で学んでいる映画づくりでは今年4月に「第5回 TYO学生ムービーアワード」の銅賞を受賞するなど、表現への思いも人一倍。知る人ぞ知るものだった林瑠奈の魅力は、これからきっとたくさんの人が知ることになる。

「面白い」を超えて感動につながる瞬間がたくさんあった
──昨年の『ゴールデンコンビ』第一弾では台本に「ゆっくり、早口にならない」「とにかくゆっくり」と書かれていたのを拝見しました。今回MCサポーターを続投するにあたって、新しく意識したことはありますか。
前回はやっぱり「進行に徹する」ことに注目しすぎていて、なかなか番組を楽しむところにフォーカスできていなかったんです。どうしても緊張が勝ってしまって、せっかくこんなに近くで見させていただける貴重な機会なのに……という思いがあったので、今回は「楽しむ」ことをいちばんに置いて頑張りましたね。
──千鳥の大悟さんも、敗退したコンビが合間でお客さんを笑わせていたりしたことに対して「全員が勝ち」とおっしゃっていました。長丁場の収録だったと思いますが、スタンバイ中だったり、配信に映っていない部分で林さんが印象的だったことはありますか。
もう本当に大悟さんがおっしゃっていた通りで、やっぱりすごく長い時間ずっと同じ場所なので、お客さんも疲労が溜まってきて、いくらコントが面白くても合間の時間でどうしてもちょっと落ちてしまう瞬間ってあるんですね。そういう時に敗退された芸人の皆さんや千鳥のお二人が場をつないでつないで、本当にやっていることは生放送と変わらないくらい、面白くない瞬間がなかったです。みんなが常にお客さんを楽しませていて、一つでも笑いの瞬間を作ろうとしていたことに対しては、本当に勝敗とか関係なくチームワークがすごいなって感じる瞬間がたくさんあったので、配信以外のそういう部分が伝わったらいいなと思います。

──林さん自身も、そういった芸人さんたちの姿を見て感化されましたか。
そうですね。本当に面白いんですけど、それ以上に熱さだったり、皆さんで笑いを届けるっていうガッツみたいなものを感じて。「面白い」を超えて感動につながるというか、そういう部分も番組を通してドラマがある一面だと思います。
──第1ステージでチョコプラ松尾さんの「刑事さん」連呼にツボッてらっしゃるように見えたのですが、林さんは笑いのツボは浅いほうですか。
どうなんですかね。刺さったらしばらく笑っちゃうタイプなので、そういう意味では浅いかもしれないです。浅いし、抜けづらいのはあるかも(笑)。
──こういう笑いに特に弱い、とかはあったりします?
いやもう、本当に松尾さんがまさしくで、繰り返されるのにすごい弱くて。やっぱり『ゴールデンコンビ』みたいな即興の場だと、1回でウケなくても諦めずに何度も繰り返して粘る、みたいな皆さんのお笑いのスタイルがあって、やっぱりそういうのはすごく刺さって笑っちゃいましたね。
──林さんは笑うほうと笑わせるほうだとどっちがお好きですか。
えー! どうなんですかね。ちょっとちょけたいなとか思うことがグループの中でもあるんですけど、でもすごく緊張しいなので、そういう時にいけるメンバーといけないメンバーみたいなのがあったりします(笑)。私の中で無駄に緊張するとか、人と話すのに気負いすぎてしまうところがあって、でも意外と先輩とか自分よりお姉さんだなって感じるメンバーにはちょけれます。妹みたいに可愛がってもらえるっていう安心感があるのかもしれないです。

──実は林さんってお笑い戦闘力も高いと思ってるのですが。
いやいやとんでもないです!
──2年前に放送された『乃木坂工事中』の「内輪ウケものまね大賞」を見て、笑わせるほうもお好きなんじゃないかなと。
好きですね(笑)。バナナマンのお二人ももちろんすごい先輩だし、やっぱり自分より先輩のメンバーとか、人がいっぱいいる場のほうが私は緊張しなかったりするので、多分笑わせるのもすごく好きなんだと思います。
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