2025.11.15 15:00
2025.11.15 15:00
1980年代の小さな町に突然出現した〈裏側の世界〉という“異世界の脅威”に、オタク気質な少年少女と仲間たちが立ち向かう『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の最終シーズンが11月27日(木)よりNetflixにて配信される。
本シリーズは2016年にシーズン1が配信されると瞬く間に世界中で大ヒットし、様々なエンターテイメントやムーブメントに影響を与えるなど多くの社会現象を起こしてきた。物語の中心となるのは、小さな街ホーキンスに暮らす、映画やゲームが大好きなちょっと冴えない仲良し4人組のマイク、ウィル、ダスティン、ルーカス。シーズン1当時12歳だった彼らがいつものように遊んだとある日の帰り道、ウィルが突如姿を消してしまい、3人は捜索を開始する。すると別次元の恐ろしい〈裏側の世界〉の扉が開き、街では超常現象が頻発し邪悪な怪物たちが襲来。これまでの4シーズンを通して家族や仲間と一致団結して脅威に立ち向かう姿が描かれ、数え切れない試練を超える物語は世界中のファンの心を掴んだ。そしてついに迎える最終章では、仲間たちがシリーズ最大の脅威・ヴェクナを倒すために再び団結する。
舞台となる80年代を忠実に再現したセットや衣装など、世界観を創り上げるためのこだわりが詰まっている本作だが、実はキャラクターの個性やストーリーのつながりをさりげなく演出するための遊び心あふれる仕掛けも随所に散りばめられている。本記事では、ファンからも人気が高い登場人物たちのファッションについてシーズン4に隠されたトリビアを中心に、知っているとさらに作品を楽しめるポイントを5点紹介する。
1つ目は、シーズン4でウィル(ノア・シュナップ)の家族と一緒にカリフォルニアに引っ越したイレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)が、シーズン3のラストで引っ越し直前にマイク(フィン・ヴォルフハルト)と最後の別れを交わしたシーンで髪に付けていた緑色のシュシュ。これは元々マックス(セイディー・シンク)が使用していたもので、マックスから新天地に旅立つ友人へのささやかな贈り物であることを示している。
次に注目したいのは、転校先の学校で新たな生活をスタートさせたイレブンが、授業で発表するためのジオラマ制作に没頭するシーンで使用していた靴箱。新たに彼女の保護者となったウィルの母・ジョイス(ウィノナ・ライダー)が普段愛用しているスポーツウェアブランドのものとなっている。また、シーズン4でイレブンが右手の人差し指にはめていた指輪はマイクからプレゼントされたものであり、離れて暮らす2人のつながりを感じられる。

イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)
さらに、ホーキンスで高校生活を送るマイクやダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)らが所属するゲームクラブのTシャツにはサイコロや炎の剣、ゴブリンの顔といった「ダンジョンズ&ドラゴンズ」に実際に登場するキャラクターや象徴的なモチーフを参考にした絵が描かれており、現実と結びついた工夫が施されている。またこのTシャツには、高校生のクラブらしく部員の1人が手書きでデザインし、全員でお金を出し合って作ったというイメージも込められているという。

ゲームクラブのメンバー
一方、マイクたちとは別にバスケットボール部で活動するルーカス(ケイレブ・マクラフリン)はプレー中、「8」番のユニフォームを着用していたが、この数字はアメリカの元プロバスケットボール選手、コービー・ブライアントがプロとして最初に付けていた背番号にちなんだもの。コービーの大ファンであるケイレブが、衣装を通して自身の憧れの選手へ敬意を表すために思いついたアイデアである。

ルーカス(ケイレブ・マクラフリン)
何度でも見返したくなる演出が散りばめられている本作だが、最終章でもそれぞれのキャラクターの衣装やビジュアルの細部にまで注目して見ると、思わぬ発見があるかもしれない。最終シーズンの第1~4話は11月27日(木)、第5~7話は12月26日(金)、フィナーレの第8話は2026年1月1日(木)より世界独占配信される。