2025.11.11 07:00
©2025「君の顔では泣けない」製作委員会
2025.11.11 07:00
芳根京子主演、髙橋海人共演で11月14日(金)に全国公開される映画『君の顔では泣けない』のファイナル予告とビジュアルが解禁された。
第12回「小説 野性時代 新人賞」を受賞した君嶋彼方の同名小説を映画化した本作は、誰かの体と入れ替わってしまう“入れ替わりもの”に「15年も入れ替わったまま」という設定を加えたこれまでになかった物語。ある日、高校1年生の坂平陸と水村まなみは、プールに一緒に落ちたことがきっかけで心と体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ入れ替わったことは2人だけの秘密にすると決めた2人はさまざまな人生の転機を経験していくが、入れ替わったまま15年が過ぎた30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。
入れ替わってしまった坂平陸と⽔村まなみを芳根と髙橋が演じ、高校生時代の陸とまなみを西川愛莉と武市尚士がフレッシュな魅力で表現。さらに中沢元紀、前原滉、林裕太が2人に密接に関わるキーパーソンを演じ、大塚寧々、赤堀雅秋、片岡礼子、山中崇が両親役として物語を支える。監督は『決戦は日曜日』(22)の坂下雄一郎が務め、15年間も入れ替わったまま過ごす2人の時間を切なく瑞々しく描き出す。
解禁されたファイナル予告は、夜のプールを前にした陸(芳根京子)とまなみ(髙橋海人)のバックショットから始まる。風が吹く音や虫の鳴き声に2人の深呼吸が入り混じる意味深なカットに続き、「15年前、俺たちの体は入れ替わった」「そして、今に至るまで一度も体は元に戻っていない」という陸の台詞と共に、15歳から30歳までの出来事が紡がれていく。
2人が入れ替わった直後、“本当の”両親に投げかけた「水村さんと僕の中身が入れ替わっているとかだったら、どうしますか?」という質問に返ってきたのは「生理的に受け付けられないかも」という残酷な答え。「このまま元に戻らなかったらどうしよう」と不安に駆られた高校1年生時代から、生みの親との別れ、“本当の”弟との交流、夢の諦め、新たにできた夫と子どもと過ごす何気なくも幸せな日々といった15年間の歩みが映し出される。
そして30歳になり、元に戻る方法がわかったかもしれないという状況で2人の感情は大きく揺らいでいく。「今の俺たちが戻りたいって思うのって、身勝手なんじゃないかな」と漏らす陸にまなみは「自分の本当の姿を取り戻すことのなにが悪いの?」と本音をぶつけ、これまで人気を博してきたコミカルな“入れ替わりもの”の作品イメージを覆す、切なく、そしてリアルな想いが溢れ出す予告となっている。
併せて解禁されたファイナルビジュアルでは、2人それぞれが複雑な想いを抱える表情を見せており「でも“僕”が生きるこの人生は」「本当は“君”のものだから」と、2つが1つになって完成するコピーが添えられている。さらに、運命が変わる場所となるプールで笑顔を見せる陸とまなみの姿も。そこには「入れ替わったのが水村で良かったと思った」「私も今、同じこと言おうと思ってた」というやり取りが記され、2人の15年に及ぶ唯一無二の関係性を表したビジュアルとなっている。
