2025.10.18 17:00
2025.10.18 17:00
今や結婚は絶対ではない。結婚しなくても幸せになれるし、一人で生きることは決して可哀相なことでもなんでもない。
ただその上で、二人で生きるいとおしさがあるのもまた事実。Leminoオリジナルドラマ『今日もふたり、スキップで』は、性格のまるで違う夫婦の日常を通して結婚生活の楽しさを描いた作品だ。
生活を共にするからこそ、いろんな違いが見えてくるのが夫婦というもの。夫婦役を演じた松村沙友理&白洲迅にも、ライフスタイルのこだわりや人には言えないちょっとダメな生活習慣があるようで……。
誰か窓拭いてんのかなって思ったら、松村さんが笑ってた
──お二人の演じた夫婦について感じたことを教えてください。
松村 私が演じた妻は喜怒哀楽がはっきりしていて。不機嫌なときとか、つい夫に当たっちゃったりするんですけど。これが他の人だったら、もうちょっと気を遣うと思うんですよ。でも、夫婦だからこそ気を遣わないで本当の自分を出せて、夫もそんな妻を受け入れてくれている。そこが素敵だなって思いました。
白洲 全然性格が違うのに、夫婦としての相性はピッタリ。奇跡みたいなカップルですよね。二人が夫婦として成り立っているのは、お互いが相手のことをものすごく好きだから。演じていて楽しかったし、幸せでした。
松村 この物語に出てくる夫さんってポワポワしてるんですけど、ちゃんと自分のこだわりを持っているんですよね。ポワポワしている人って、「なんでもいいよ」という意思のない人が多いイメージだったので、そこが素敵です。これが好きだというものを持ちつつ、妻に対しては優しくて、大人だなって感じがしました。
白洲 松村さんの言った通り、妻は自分の気持ちに正直な人なんですよね。でも、それが夫にはワガママというふうには映っていなくて。感情を隠さず見せてくれる妻に憧れがあるし、たぶんこの夫は妻といるときの自分も好きなんだと思う。この二人の間にある好きという気持ちのめぐり合いが、僕はすごく好きです。

──第2話で、朝帰りの妻がフェンスをよじ登って近道しようとしているところに夫が遭遇するじゃないですか。あそこで全然妻に引いていないところとか、なんて素敵な夫なんだろうと。
松村 妻はこういう人だっていう理解がすごいありますよね。
白洲 なんなら夫は何も示し合わせていないのにこんなところで会えるなんて運命だって喜んでるから(笑)。そういうちっちゃなことを大きな幸せとして捉えられるのは彼の才能だし、見習いたいところですね。
──共演してみて感じたお互いの意外な一面はありましたか。
白洲 バラエティの快活で元気な人というイメージがあったんですけど、実際にご一緒してみると、いい意味で落ち着いている方なんだなと思いました。そこにプラスアルファで、シンデレラモードですね。
松村 (小声でこっそり)プリンセスモードです。
白洲 失礼しました、プリンセスモードで(笑)。すごいハイブリッドな方なんだなと。
松村 そんなにアッハッハって笑うタイプじゃないんです。口を閉じて笑うタイプですよね。実はお上品なんです(笑)。
白洲 誰か窓拭いてんのかなって思ったら、松村さんが笑ってたみたいな(笑)。
松村 くっくっくっくっ。
白洲 これ! この音です。
松村 最大級に面白いときの笑い方がこれです。
白洲 俺はどう? 意外性がいちばんない男だと思ってるんだけど。
松村 意外性というか、面倒見がめっちゃいいなと思いました。聞いたら私生活でもいちばん上だって聞いて。
白洲 うん。弟が二人いる。

松村 私は姉がいて、妹タイプなので。撮影中はよく面倒を見ていただきました。すごい気にかけてくださるというか、察する能力が高いんです。空気を読むのもお上手ですし。
白洲 兄弟と言えば気になっていることがあって。現場でしゃべってるときに兄弟の話になって。松村さんから「女きょうだいはいなそう」って言われたんですよ。僕の中で女きょうだいがいる男性はスマートなイメージがあったから。そうか、僕はスマートではなかったのかなって(笑)。
松村 そんなことないです(笑)。私の中で女きょうだいがいる男の人って、いい意味でも悪い意味でも女子と距離が近い感じがして。でも白洲さんは女性に対してさっぱりしてる。その感じが、男社会で生きてきた人なんだろうなって。
──女っ気があまりないというか。
松村 そうですそうです。
白洲 なるほど。でもそれ、喜んでいいのかな……(笑)。
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