Bezzy[ベジー]|アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

アーティストをもっと好きになるエンタメメディア

NEWS

“機能不全”な一家捉えた限定ビジュアル&場面写真も解禁

高杉真宙主演『架空の犬と嘘をつく猫』がタリン・ブラックナイト映画祭へ、ワールドプレミア開催

2025.10.11 15:00

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会

2025.10.11 15:00

全ての画像・動画を見る(全14点)

2026年1月9日(金)より全国公開される高杉真宙主演映画『架空の犬と嘘をつく猫』がタリン・ブラックナイト映画祭の公式コンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映の開催が決定した。

本作は、嘘を重ねながら共に暮らす“機能不全”な一家・羽猫家の約30年間を描いた物語。原作は『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説で、監督を『愛に乱暴』(24)の森ガキ侑大、脚本を『浅田家!』(20)で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵が務める。そして不完全でやっかいで、でもどこか愛おしい家族のかたちを森ガキ監督が丁寧に紡ぐ。

物語の中心にいるのは、事故で次男を亡くしてから空想の世界で生きるようになった母のために、まるで弟が生きているかのような“嘘の手紙”を書き続けてきた羽猫家の長男・山吹。羽猫家には山吹のほかに、愛人のもとに逃げる父や「裏山に遊園地を作ろう」と現実離れした夢を語る祖父、骨董屋の仕事で“嘘”を扱う祖母が暮らしており、唯一まともに見える姉・紅も「嘘と嘘つきが嫌い」とすべてに対して反抗する有り様。そうして家族それぞれが、不都合な真実から目をそらし時に「家族をやめたい」と思いながらも、それでも互いに寄り添い合っていく。

高杉真宙が主人公・羽猫山吹(はねこ・やまぶき)を演じるほか、山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼役に伊藤万理華、山吹の初恋の相手・遠山かな子役に深川麻衣。さらに、山吹の母・雪乃を安藤裕子、姉・紅(べに)を向里祐香、父・淳吾を安田顕、祖母を余貴美子、祖父を柄本明が演じ、幅広い世代の実力派俳優たちが集結した。また、お笑いタレントで脚本家・女優としても活躍するヒコロヒーや、本作の舞台となった佐賀出身のはなわなど、バラエティに富んだ出演者たちも脇を固める。

『架空の犬と嘘をつく猫』本予告

そして本作が参加するタリン・ブラックナイト映画祭は、エストニア・タリンで開催される北欧で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭。世界15大映画祭のひとつとして作家性やメッセージ性の強い作品を積極的に上映しており、今年のコンペティション部門では本作が日本映画で唯一の選出となった。

同映画祭にはこれまでも多くの日本映画が参加しており、近年では是枝裕和監督『真実』(19)や三池崇史監督『初恋』(20)、手塚眞監督『ばるぼら』(20)が上映され、2011年には塚本晋也監督『KOTOKO』が日本映画初の公式コンペティション部門グランプリを受賞。さらに2017年には、森ガキ監督の長編デビュー作『おじいちゃん、死んじゃったって。』がNETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)を受賞しており、森ガキ作品が同映画祭で上映されるのは約8年ぶりとなる。

今年のタリン・ブラックナイト映画祭は11月7日〜11月23日の約2週間に渡り開催予定で、上映スケジュールなどの詳細は順次映画祭公式サイトなどで発表される予定。また、上映に先立ち森ガキ監督と主演・高杉からのコメントも到着した。

さらに、上映決定にともない映画祭限定ビジュアルが解禁。高杉演じる山吹が一人うつむく先に母・父・姉・祖父・祖母ら羽猫一家が並ぶビジュアルは、歪な家族と向き合いながら成長していく山吹を象徴するようなデザインとなっている。併せて、羽猫家の面々のほかに頼やかな子の姿を切り取った場面写真11点も解禁された。

映画『架空の犬と嘘をつく猫』より

森ガキ侑大監督 コメント
タリン・ブラックナイト映画祭は、僕にとって本当に特別な映画祭です。
2017年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で参加して以来、再びこの地に戻れることを心から嬉しく思っています。
『架空の犬と嘘をつく猫』は、“家族という不思議な集合体”を描いた作品です。
愛や優しさがある一方で、嘘や沈黙もまた家族をつなぐ。
そんな矛盾の中にある人間らしさを、スタッフ・キャスト全員で丁寧に掘り下げました。
そんな映画がエストニアのタリンにてコンペティション作品として選出、そしてワールドプレミアを迎えることを誇りに思います。
国や言葉が違っても、観る人それぞれの心の中にある“誰かとの関係”に触れる映画になればと思っています。

高杉真宙(羽猫山吹役) コメント
今回タリン・ブラックナイト映画祭に出品が決定したとのことで、撮影していてそんな機会をいただけるとは思っていなかったので、突然の報告に、驚いているのと同時に、本当に嬉しく思います。
ワールドプレミアでの初上映、多くの方に観ていただけることを願います!

映画『架空の犬と嘘をつく猫』場面写真 ©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会

全ての画像・動画を見る(全14点)

作品情報

架空の犬と嘘をつく猫

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会

©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会

架空の犬と嘘をつく猫

2026年1月9日(金)TOHOシネマズ日比谷 他全国ロードショー
製作幹事・配給:ポニーキャニオン

キャスト&スタッフ

高杉真宙
伊藤万理華 深川麻衣 安藤裕子 向里祐香 ヒコロヒー
鈴木砂羽 松岡依郁美 森田 想 高尾悠希 後藤剛範 長友郁真 はなわ
/安田 顕 余 貴美子 柄本 明

監督:森ガキ侑大
脚本:菅野友恵
原作:寺地はるな『架空の犬と嘘をつく猫』(中央公論新社刊)
音楽:Cali Wang
製作:菊池貞和 津嶋敬介 村松秀信 秋元巳智雄 森ガキ侑大 安部順一 指山弘雄 友廣一雄
プロデューサー:布川 均 赤澤賢司 宮川宗生
ラインプロデューサー:眞保利基
撮影:山崎 裕
照明:尾下栄治
録音:猪股正幸
美術:中村三五
編集:鈴尾啓太
VFX:須藤公平
スタイリスト:髙木阿友子
ヘアメイク:西村佳苗子
音響効果:勝亦さくら
助監督:鈴木雄大
制作担当:羽出和也
スチール:西山 勲
映画「架空の犬と噓をつく猫」製作委員会(ポニーキャニオン ホリプロ 東映エージエンシー ヒューマックスエンタテインメント KUJIRA 中央公論新社 サガテレビ ビ―プラスト)
制作協力:佐賀県フィルムコミッション
制作プロダクション:ヒューマックスエンタテインメント ホリプロ
(文化庁ロゴ)文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

1996年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年、舞台『エブリ リトル シング'09』で俳優デビュー。12年、映画『カルテット!』で初主演を務める。14年公開の映画『ぼんとリンちゃん』では、『第36回ヨコハマ映画祭』最優秀新人賞を受賞。17年公開の映画『散歩する侵略者』で『第72回毎日映画コンクール』スポニチグランプリ新人賞を受賞。近年では、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』(22年)、ドラマ『PICU 小児集中治療室』(22年)、映画『いつか、いつも……いつまでも。』(22年)、舞台『ロミオとジュリエット』(23年)、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』(23年)、ドラマ『となりのナースエイド』(24年)、大河ドラマ『光る君へ』(24年)などに出演。

RANKINGランキング

RELATED TOPICS関連記事

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram

COLUMN & SPECIAL連載&特集

ALL SERIES

RANKINGランキング

OFFICIAL SNS

  • Twitter
  • instagram