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INTERVIEW

主演作『アフター・ザ・クエイク』で焚きつけられた感情とは

願いはどの作品も丁寧に。鳴海唯の心を生かす時間

2025.10.05 17:00

2025.10.05 17:00

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先輩とのシーンは、リスペクトを込めてフラットでいることを心がけてます

──鳴海さんは嫌なことを引きずらないタイプですか?

いや、すごく引きずります。

──寝ても忘れないんですね。

はい。超気にしいなので、基本的には「生きづらいな、自分」って思いながら生きてます。なんかもうちょっと、自分が言ったこととか言われたことを忘れて生きられればいいのになぁっていつも思うぐらい気にしちゃいますね。この間とか自分の発言があまりにも気になりすぎて、耐えられなくなって泣いて謝りました。「今言ったことは本当に失礼だった」って言って。そういうのが後々耐えられなくて、自分の中でずっと反省会しちゃう。でも正直、相手はそこまで気にしなかったりするんですよね。

──最終的には自分自身の納得もありますよね。

その、自分が言った一言がその人の一生の傷になったらどうしようみたいな恐怖がすごくあって。それを気にしちゃうと空回って、1人で勝手に「生きづらい」とか思ちゃいます(笑)。

──気持ちはすごくわかります。でも、今日撮影を担当した写真家にも前もって聞いてたんですけど、鳴海さんのことを皆「明るくて素直な方」とおっしゃいます。

嬉しい(笑)。

──現場でも積極的に共演者やスタッフさんとコミュニケーションを取るほうですか?

そうですね。1人で居たい人もいると思うので、そういう時は空気読んで、相手が話してくれたら話したりとかっていう、距離感をすごく大事にしてるかもしれないです。結局どんだけ仲良くてもずっと人と喋るのってしんどいじゃないですか。そういうのもあるので、1人の時間もちゃんと確保しながら人とコミュニケーションを取りたいなと思います。

──鳴海さんが出られている作品を観ていると、俳優の大先輩を相手にとても堂々としてるなって思うことが多くて、それが魅力のひとつだと思っています。今作の堤真一さんもそうですし、過去作品だと阿部寛さんや尾野真千子さんを相手に、すごく堂々としたお芝居をされてるんですよね。その肝っ玉はどこで身につけたんですか。

いや、めっちゃ緊張してますよ! すごく緊張してますけど、基本的に大先輩の方とお仕事する時は「恐縮すると失礼」って言い聞かせてます。カットがかかった後はもういつもの自分で、いくらでも「やばいやばいやばい」みたいに思っていいけど、カメラが回った瞬間からは頑張って「私がこうやって恐縮したり緊張するのって相手にとって失礼なんだ」って思うようにしてます。だから先輩とやる時は、リスペクトの気持ちを込めてフラットにいることを心がけてますね。

映画『アフター・ザ・クエイク』より

──では最後に、お笑い好きを公言されている鳴海さんですが、少し前に『あさイチ』でトム・ブラウンと共演されてましたね。3ショットになった時のなんとも言えない表情が面白くて(笑)。

あれは本当にやばかった! 激アツすぎましたね、あれは(笑)。

──あ、トム・ブラウンお好きなんですね。じゃああれは引いてたわけじゃなくて……

いや、もう染みてました。「私、トム・ブラウンさんと共演してる……」と思って。芸人さんは本当に大好きで、超絶リスペクトなのでバラエティでお会いできたら歓喜なんです。

──今好きな芸人さんやハマってるエンタメコンテンツはありますか?

芸人さんのコンテンツだと、最近は『紅しょうがは好きズキ!』。あと『マユリカのうなげろりん!!』とか、芸人さんのラジオを聞くのに最近ハマってます。聞いてると地元の友達と一緒に話してる感覚になるんですよね。

ヘアメイク:住本 彩 スタイリスト:李 靖華
ジャンプスーツ:YOHEI OHNO/ブーツ:3.1 Phillip Lim Japan/
イヤーカフ、リング全てBONEE(EDSTRÖM OFFICE)

『アフター・ザ・クエイク』場面写真 ©2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ

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作品情報

アフター・ザ・クエイク

©2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ

©2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ

アフター・ザ・クエイク

2025年10月3日(金)よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国ロードショー
配給・宣伝:ビターズ・エンド

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

出演:岡田将生 鳴海唯 渡辺大知/佐藤浩市
橋本愛 唐田えりか 吹越満 黒崎煌代 黒川想矢 津田寛治
井川遥 渋川清彦 のん 錦戸亮/堤真一
監督:井上 剛
脚本:大江崇允
音楽:大友良英
プロデューサー:山本晃久 訓覇圭
アソシエイトプロデューサー:京田光広 中川聡子
原作:村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』(新潮文庫刊)より
製作:株式会社キアロスクロ、NHK、株式会社NHKエンタープライズ
制作会社:株式会社キアロスクロ

1998年生まれ、兵庫県出身。2019年にNHK連続テレビ小説『なつぞら』でドラマ初出演。
その後もドラマTBS『Eye Love You』(24)、『あのクズを殴ってやりたいんだ』(24)や
サントリー「JIM BEAM」の広告にも多数出演し活躍の幅を広げている。
『偽りのないhappy end』(20/松尾大輔監督)では映画初主演を務めた他、
近年の主な出演作として2025年度前期連続テレビ小説『あんぱん』では主人公・のぶと共に戦後初の女性記者となった小田琴子を演じている。
現在、ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』がNetflix世界同時配信にて配信中。
2025年10月6日(月)23:06〜OA予定のテレビ東京系ドラマプレミア23『シナントロープ』にて室田環奈役で出演している。

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