「ちゃんと苦しんでいたということが伝わる」と太鼓判
絶賛相次ぐ髙橋海人の“3分間長回し”シーン、映画『君の顔では泣けない』原作・君嶋彼⽅もコメント
2025.10.01 17:30
©2025「君の顔では泣けない」製作委員会
2025.10.01 17:30
11月14日(金)に公開される芳根京子主演、共演に髙橋海人を迎えた映画『君の顔では泣けない』に原作者・君嶋彼⽅がコメントを寄せた。
原作は第12回「⼩説 野性時代 新⼈賞」を受賞し、君嶋にとってデビュー作ながら発売前に重版が決定するなど⼤きな注⽬を集めた同名小説。ある日突然誰かの体と入れ替わってしまう“入れ替わりもの”は数多く存在するが、本作では“15年も入れ替わったまま”という独自の設定を加えた新たな物語が描かれる。
⼊れ替わってしまう坂平陸と⽔村まなみを演じる芳根と髙橋は、今回が初共演。そして、今後の活躍に期待が⾼まる⻄川愛莉と武市尚⼠が⾼校⽣時代の陸とまなみをフレッシュに表現する。また、中沢元紀、前原滉、林裕太がキーパーソンを演じるほか⼤塚寧々、⾚堀雅秋、⽚岡礼⼦、⼭中崇が陸とまなみの両親役を務め物語を⽀えていく。監督は『決戦は⽇曜⽇』(22)の坂下雄⼀郎。リアルとフィクションの境を繊細に表現し、⼊れ替わったまま⼤⼈になっていく2人の時間を切なく、そして瑞々しく描き出す。
本作で繊細な演技を披露している芳根と髙橋だが、その中でもすでに作品を鑑賞したマスコミが絶賛しているのが、クライマックスで髙橋演じるまなみが秘めた感情を吐露する約3分間にわたる⻑回しのシーン。⼊れ替わりのことを何も知らない同僚に15年間を振り返りながら本⼼を明かすこのシーンでは、⾼校1年⽣から男性の姿で⽣きていくことを“明るく前向きに受け⼊れているように振る舞っていた”まなみの気持ちが明かされる。
本シーンでの、爆発させるのではなくこぼれ落ちるような髙橋の感情表現を原作者の君嶋も絶賛。「⼤袈裟ではないし、感情を露わにさせているわけでもないのに、ちゃんと“苦しんでいた”ということが伝わるこのシーンが印象に残っています。髙橋さんがうまく表現してくださっていて、監督もそこを汲み取って演出してくださっています」と語った。