赤裸々な恋愛観が飛び交った「セフ恋」をMC2人で振り返る
戦友であり類友、令和ロマンくるま&ラランド・サーヤが世の中との“接点”に思うこととは?
2025.09.29 18:00
2025.09.29 18:00
9月3日よりPrime Videoにて配信中の『セフレと恋人の境界線』。この番組は、実話を元にしたオリジナルの短編恋愛映画を見ながら、YOU、令和ロマンのくるま、ラランドのサーヤ、千葉雄大という4人のスタジオMCが「セフレか?恋人か?」をテーマにトークをする恋愛バラエティだ。
番組では、今泉力哉と山中瑶子という名監督陣が手がけた映画への率直なリアクションはもちろんのこと、鑑賞後にはそれぞれのリアルな恋愛観、さらには対人関係で大切にしていることなど、さまざまな話題が飛び出している。そこで、MCを務めたくるまとサーヤに本番組の魅力や互いの関係性について語り合ってもらった。

くるまは翻弄されたいんだと思う
──『セフレと恋人の境界線』は“セフレと恋人”をテーマにした短編恋愛映画を観ながらトークをするという番組ですが、収録してみていかがでしたか?
サーヤ 楽しかった! 仕事って感じがしなかったです。
くるま 1話の途中くらいからYOUさんのギアが上がってきて。最初は訝しげに「これ何? 何の番組なの?」って言っていたけどギアが入ってからは楽しそうで。最高でしたね。
──見ながらお二人の恋愛観も赤裸々に語られていましたよね。
くるま 自分が何を言ったか、正直あんまり覚えていないんですが(笑)。
サーヤ 覚えてない。
──サーヤさんは「まったく同じ経験がある」とおっしゃっていたりして。
サーヤ 本当ですか? でもたぶん、何かしら既視感があると思います。それくらい映画がリアルだった。
くるま 本当そうなんだよな。
──番組内では今泉力哉監督と山中瑶子監督が手がけた3本の映画『恋人になれたら』『結婚学入門』『特別な人』をご覧になっていましたが、3本のうち、ご自身に一番近いものや逆にまったくご自身には経験のないものなど、特に印象的だった作品はどれですか?理由も教えてください。
サーヤ 『結婚学入門』。私も自分の気持ちを人に伝えるのが得意じゃないので、(中村ゆり演じる)紗南が「グルテン嫌だ」とか言えない気持ちがちょっとわかるなって思いました。衝突を避けてしまうんですよね。でも客観的に見ていると「言ったほうがいいよな」って思いました。
くるま お互いのためにも言ったほうがいいよね。
サーヤ うんうん。溜め込むと爆発するだけだから。
くるま 僕はやっぱり『特別な人』の芳村くん(芳村宗治郎)が演じる一樹くんだな。「自分もこういう人(山下美月演じる川端智子)好きになるよな〜」って。
サーヤ なるよな〜。くるまは翻弄されたいんだと思う。踊らせるよりも、魅了されている状態になりたいというか。
くるま そうなのよ。その話を山中さん(山中瑶子監督)にしたら、「絶対に『ナミビアの砂漠』見たほうがいいですよ」って言われて。『ナミビアの砂漠』を見に行きましたけど、もうめちゃくちゃイライラしました(笑)。見終わってすぐに山中さんに電話しましたもん、「なんてもの見せてんだ!」って(笑)。

──配信直前イベントでも、山下美月さんがご自身が演じた川端について「人生をぶっ壊すタイプの人」だとおっしゃっていましたよね。
くるま 今日、ご本人を目の前にして思わずピリピリしちゃいました(笑)。
サーヤ そう!「あの人だ!離れろ!」って思いましたもん(笑)。
──そうか、収録時には山下さんにお会いしていないんですもんね。
くるま そうなんです。
──映画の時から髪の毛をばっさり切られていましたね。
くるま その急にばっさり切る感じもそれっぽくて!
サーヤ 現実と作品との区別がついてない(笑)。
くるま いや、でもマジで川端みたいな人って、急にめっちゃ髪切ったりするじゃん。失恋とかでもなくて、マジでの自分の気分で切る。周りから「失恋とかなの?」って言われて「違うけど……まぁそんな感じ」みたいな。「私のこと決めつけてくるんだ、別にいいけどね」みたいな感じの返しするじゃん!一枚上手の。怖え〜!
サーヤ ものすごく投影してますね(笑)。でも確かに私も前原さん(『結婚学入門』で金子達也を演じた前原滉)に会ったらちょっとドキッとする気がする(笑)。

──番組では、映画を見終わったあとに脚本・監督を手がけた今泉力哉監督を迎えて制作や演出の意図について話を聞くこともできました。あの時間はいかがでしたか?
サーヤ 面白かったです。「こういう意図だったんですか?」と聞いて「そうですね」っていう時と「そこまでは描いていないです」っていう時があって。監督の話を聞いて、解釈に自由度を持たせたというか、含みを持たせて作られたんだなと思いました。
くるま あの時間が予想外に面白い時間でしたね。映像を見ながらスタジオでわちゃわちゃしゃべるっていうのも楽しいんですけど、言っても想定の範囲内じゃないですか。だけど、そこに監督が出てきてしゃべるなんて予想外。しかも、インタビュー的な感じなのかと思ったら、今サーヤが言ったように、僕たちの考察というか「こうだったんですか?」っていう考えをぶつけられるという。二段構えというか、これだけで1つの番組が作れそうなくらい。ボーナスステージみたいな感じでした。面白かった。
サーヤ どうやってこの映画を作ったのかもわかって。いろんな人のリアルな声を抽出して、そこからかいつまんでいったっていう。
くるま そうそう。「映画では入れなかったけど、この前にこういうことがあって」とか「このあと、たぶんこうなっていくと思うんですよね」っていう今泉さんの考えも教えてくれて。
サーヤ 3作目(『特別な人』)のオチ、見ながら「は?」って思ったんですよ。「どう捉えていいの?」って。
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