10月には物語の舞台・ウィーンでの公式上映が決定
井ノ原快彦が現場での山田裕貴を語る『ベートーヴェン捏造』メイキング映像解禁、対決シーン裏話も
2025.09.20 14:00
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2025.09.20 14:00
山田裕貴主演、古田新太の共演で9月12日(金)より全国公開中の映画『ベートーヴェン捏造』のメイキング映像が解禁された。
本作は、19世紀のウィーンで起こった“音楽史上最大のスキャンダル”に迫る歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)の実写化。“⽿が聞こえないという難病に打ち克ち、歴史に刻まれる数多くの名曲を遺した聖なる孤⾼の天才”というベートーヴェンのイメージは、忠実なる秘書・シンドラーによるでっちあげだった。シンドラーは「憧れのベートーヴェンを絶対に守る」という使命感から、死後の彼を“下品で⼩汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才⾳楽家(嘘)”に仕⽴て上げる。シンドラーはいかにして真実を嘘で塗り替えたのか。脚本はバカリズム、監督は関和亮が担当し、シンドラー役を山田、ベートーヴェン役を古田が演じる。
バカリズムが製作会⾒で「これはコメディではありません」と話したように、笑いだけではなく「なぜ⼈は嘘をつくのか」という普遍的なテーマに迫る本作。SNSには「結構考えさせられる」「⼈間の内⾯をえぐってくる」などといった声が寄せられている。
今回解禁されたメイキング映像には、ベートーヴェンから不名誉なあだ名をつけられたり卵をぶつけられたりしてきたシンドラーが、井ノ原快彦演じるベートーヴェンの愛弟⼦・リースの“愛されエピソード”に卒倒しそうになるシーンの撮影風景が収められている。楽しそうにベートーヴェンとの思い出を語るリースには嫌味がまったくなく、シンドラーは“ベートーヴェン先生からの愛されエピソード対決”で完敗してしまう。この対決シーンの撮影では、⼭⽥と井ノ原の息のあった演技に思わず現場スタッフが笑ってしまう場面もあった。また、井ノ原が「かなり昔の話を、今の⽇本の、フランクな感じでやる。でも、細かいところにはこだわりがあって、その中で今っぽい喋りでやるのが⾯⽩いので、細かいところも⾒て頂けると楽しいと思います」と語る通り、セットには市川紗椰演じる愛妻・ハリエットと共に描かれた肖像画がたくさん飾られ“リア充”な⼈⽣を謳歌しているリースと、⼈⽣のすべてをベートーヴェンだけに捧げた孤独なシンドラーとの対⽐も表現されている。
また、映像にはドラマ『特捜9』で⻑年バディとして共演してきた⼭⽥の主演映画ということで、⼆つ返事で出演を快諾したという井ノ原が「絡みのシーンは⼀つしかなかったけれど、ずっと⼀緒にいる感覚で、慣れていて、彼もマインドが優しい⼈なので受け⽌めてくれてやりやすかった」と語る様子も。さらに、井ノ原は役作りについて 「(リースは)天然で愛される⼈だったんだろうなと想像して、シンドラーに対して⾃慢してマウントを取るのではなく、ただただ楽しかったエピソードを話すだけ。天然で話す⽅が⼼が痛むと、⼭ちゃん(⼭⽥)も⾔っていた」と撮影を振り返った。
そして、本作は舞台となったウィーンで開催される「Japannual日本映画祭」で公式上映されることが決定。上映日は10月5日(日)を予定している。