全6点の場面写真には咲耶、田中麗奈、柄本佑らの姿も
綾野剛主演、“愛をこじらせた”男の切なくも可笑しい日常を映し出す『星と月は天の穴』予告編解禁
2025.09.19 09:00
©2025「星と月は天の穴」製作委員会
2025.09.19 09:00
綾野剛の主演最新作で、荒井晴彦が監督を務めた映画『星と月は天の穴』から予告編映像と場面写真が解禁された。
『ヴァイブレータ』(03)や『共喰い』(13)などでキネマ旬報脚本賞に5度輝き、半世紀のキャリアを誇る日本を代表する脚本家・荒井晴彦。『火口のふたり』(19)をはじめ、自ら監督を務めた作品では総じて人間の“愛と性”を描いてきた荒井の監督最新作は、長年の念願だった吉行淳之介による芸術選奨文部大臣受賞作品の映画化となる。
本作の主人公は、過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代の小説家・矢添克二。『花腐し』(23)でも荒井とタッグを組んだ綾野が本作ではこれまでに見せたことのない枯れかけた男の色気を発露させ、過去のトラウマから女性を愛すること・愛されることを恐れながらも求めてしまう滑稽で切ないキャラクターを生み出した。また、矢添と出会う大学生・紀子を演じるのは新星・咲耶。さらに矢添のなじみの娼婦・千枝子役で新境地を切り開いた田中麗奈のほか、柄本佑、岬あかり、MINAMO、 宮下順子らが脇を固め、本作ならではの世界観を創り上げた。
解禁となった予告編は、綾野演じる小説家・矢添の「結婚していたことがあるんだ」という過去の告白から幕を開ける。「精神的な愛の可能性を探る小説を書いてみようと思った」と小説の主人公に自分自身を投影しながら恋愛模様を書き綴る日々で、「俺、惚れられてるんじゃないのか――」と娼婦・千枝子とは逢瀬を重ね、ある日画廊で偶然出会った大学生・紀子とは「行っちゃおうか、いいとこに」と奇妙な交流を始める。紀子から「矢添さんは、軀と恋愛してるのよ。」と言われるも愛すること、愛されることを恐れながらも求めてしまう矢添。40代、“愛をこじらせた”男との切なくも可笑しい日常が映し出されている。
併せて解禁された場面写真は6点。部屋の窓辺から公園を見下ろす矢添の姿のほか、矢添と絡むキャラクターたちや、そして劇中でも描かれる“小説の中”のA(=矢添が自身を投影している主人公)とB子の一幕も切り取られている。


本作は1969年という日本の激動期を背景に、一人の男の私的な物語を描いた異色の〈R18〉作品。映画『星と月は天の穴』は、12月19日(金)よりテアトル新宿ほかで全国公開される。
場面写真 ©2025「星と月は天の穴」製作委員会