2025.09.13 12:00
©︎2025「消滅世界」製作委員会
2025.09.13 12:00
蒔田彩珠の最新主演作で、11月28日(金)に全国公開される映画『消滅世界』の特報映像と場面写真が解禁された。
原作は芥川賞作家・村田沙耶香のベストセラー小説で、同著者の作品が実写映画化されるのは今回が初。超少子化の先にある「性」が消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」のあり方に翻弄される若者たちを描いた本作は、「常識」という枠の中でもがく現代の私たち自身を合わせ鏡のように映し出す。この「日本の未来を予言する小説」と各メディアで大きな話題となった衝撃作を、MTV出身でRADIOHEAD、OASISなど国内外様々なアーティストのライブやミュージックビデオ、CM、ショートフィルム、大河ドラマのドキュメンタリーなど多岐に活躍する映像ディレクター・川村誠が初監督・初脚本を務め映像化に挑む。
物語の舞台は、人工授精で子どもを産むことが定着した世界。そこでは夫婦間の性行為はタブーとされ、恋や性愛の対象は「家庭の外」の恋人か、二次元キャラというのが常識。そんな世界で「両親が愛し合った末」に生まれた主人公・雨音は母親に嫌悪を抱いており、家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねていた。だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。
キャストには主人公・雨音役を蒔田彩珠のほか、雨音の夫・朔には栁俊太郎、雨音の良き理解者として学生時代から雨音と親交を深める親友の樹里役を恒松祐里が演じる。また、雨音と同じ高校の同級生・水内役を結木滉星が務め、恋愛対象として二次元のキャラクターに好意を抱く難役に挑む。さらに樹里の夫・水人役の富田健太郎、雨音の元夫・正信役の清水尚弥が、それぞれ雨音の感情を揺さぶり翻弄するキャラクターを体現する。

さらに雨音の母・雫を霧島れいかが務め、夫婦間の性行為はタブーとされる世界で「愛し合った末」に雨音を生んだ母親に狂気のオーラを纏わせ、正常と異常の境界の不確かさを観るものに突きつける。また、朔の彼女である深雪を松浦りょう、実験都市エデンで生殖を司る医師を山中崇が演じ、エデンの管理人を眞島秀和、謎の少年を岩田奏がそれぞれ務める。主題歌および劇伴を担当するのは、唯一無二の音楽性で日本のミュージックシーンに革新をもたらしてきたバンド D.A.N.(ダン)。今年結成10周年を迎え、さらに進化を遂げたサウンドで本作に新たな次元をもたらす。
そしてこれまでベールに包まれていた本編映像が特報で初解禁。約20秒の映像は印象的なカットで構成され、「生殖は人工授精」「恋は二次元」「性が消える時」「結婚も家族も消える」とショッキングな言葉が並ぶ。最後は「消えるのはーー愛か、世界か」という言葉で締め括られ、どのような内容の物語なのか、さらなる情報解禁が待ち遠しくなる内容の特報となっている。
併せて解禁された場面写真は3点で、栁演じる朔とのシーンは、雨音との会話中に気分が悪くなった朔がトイレに駆け込み、心配した雨音が様子を見に来るカット。また、恒松演じる樹里とのシーンは、高校生から親友の雨音と樹里が同窓会に参加した時のカットとなり、うつむく雨音に樹里がそばで寄り添い、親友としての二人の関係性が窺い知れるカットになっている。そして結木演じる水内とのシーンは同じ制服を着ていることから学生時代だと分かるが、ノートを見つめる二人の視線には何が描かれているのか気になるカットとなっている。
