2025.08.08 12:00
© 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2025.08.08 12:00
9月26日(金)より全国公開されるA24製作映画『テレビの中に入りたい』の物語のカギとなる深夜番組のオープニング映像と、新たな場面写真が解禁された。
『テレビの中に⼊りたい』は、アイデンティティにもがく若者たちの“⾃分探し”を描くメランコリック・スリラー。俳優のエマ・ストーンがジェーン・シェーンブルン監督の脚本に惚れこみ製作に名乗り出たことでも注⽬され、アメリカでは2024年5⽉3⽇に4館での限定公開から始まると瞬く間に評判を呼び、5⽉17⽇には469館に拡⼤し熱狂する若者たちが続出した。
舞台は90年代のアメリカ郊外。ティーンエージャーのオーウェンは、熱心に深夜番組「ピンク・オペーク」のオフィシャルブックを読む少⼥・マディと出会う。イザベルとタラという2⼈の少⼥が敵の“ミスター・憂鬱(メランコリー)”が遣わす怪物たちと戦うこの番組にオーウェンとマディは夢中になり、次第に登場⼈物と⾃分たちを重ね合わせていく。
主人公のオーウェンを演じるのは『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)などのジャスティス・スミス。マディ役を『ビルとテッドの時空旅⾏ ⾳楽で世界を救え!』(20)などのジャック・ヘヴンが演じる。イザベルとタラを演じるのは『マデリンズ・マデリン』(18)などのヘレナ・ハワードと、インディロック界のカリスマで本作が俳優デビューとなるリンジー・ジョーダン。また、ジョーダンは“スネイル・メイル”として、スマッシング・パンプキンズの名曲「Tonight, Tonight」のカヴァーを劇中に提供している。
解禁されたオープニング映像は、マディから「⼀緒にピンク・オペークを観よう」と誘われたオーウェンがマディの家に⼊るシーンから始まる。オーウェンがブラウン管が放つピンク⾊の光に誘われテレビへと近づいていくと、テレビからは「タラと私は精神でつながる親友、サマーキャンプで出会い古代からの絆に気づいた。郡と郡の端に住んでるけど、協⼒して悪の勢⼒と戦ってる。私たちは“ピンク・オペーク”」というイザベルの語りに続いてギターの⾳が鳴り響き、イザベルとタラのうなじにピンク色のマークが光るカットに、タイトルの『THE PiNK OPAQUE』の⽂字が入る。ブラウン管的質感が90年代テレビ番組を思わせる、エッジのきいたオープニング映像となっている。
マディ役のジャック・ヘヴンは「ヘレナとリンジーはすばらしくて、すごく⾯⽩い。2⼈は90年代のテレビ番組の雰囲気をとらえて、とても誠実に演じた」と語っており、イザベル役のハワードは⾃⾝の役について「イザベルは⼤胆だけど⾃分のパワーを恐れてもいる。タラとは深く結びついていて、⾃分の⾝に起こるすべてをどう受け⼊れたらいいのか完全には分かってない。でもそれがオーウェンに通じる部分よ。イザベルはオーウェンでオーウェンはイザベルなの」と話し、タラ役のリンジー・ジョーダンも「番組を⾒てる⼦供たちにとってタラは象徴的な存在で、マディのヒーローよ。マディは彼⼥みたいになりたいと思ってる」と語っている。

併せて解禁となった場⾯写真は6点。イザベルとタラの姿が映る「ピンク・オペーク」オフィシャルブックのカバービジュアルや本を読むマディの姿、「ピンク・オペーク」のオープニングカットや誰かがうなじにオバケのようなキャラクターを描かれるカット、モンスターが⽫に乗せた何かを⾒つめるカットや“ミスター・憂鬱(メランコリー)”がグラウンドに⽴つオーウェンとマディを⾒下ろす幻想的なカットなどが切り取られている。シェーンブルン監督は、映画の中のテレビ番組を作るにあたり「⽪⾁や⾵刺を使いたくなかった。そういったテレビ番組が、⾃分⾃⾝や周囲の世界を懸命に理解しようとする⼦供たちに対して持っているパワーを軽視しないことが⼤事だと感じたからだ」と語っている。

映画『テレビの中に入りたい』場面写真 © 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.