追加キャストは筒井真理子、加藤千尋、令和ロマンくるまら
杉咲花の“腐女子宣言”から始まる『ミーツ・ザ・ワールド』予告解禁、主題歌&劇伴はクリープハイプ
2025.08.04 17:00
©金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
2025.08.04 17:00
10月24日(金)より公開される杉咲花主演映画『ミーツ・ザ・ワールド』の本ビジュアルと予告編が解禁された。
歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画『ミート・イズ・マイン』をこよなく愛する27歳の主人公・由嘉里の新たな世界との出会いを描いた本作。原作は第35回柴田錬三郎賞を受賞した金原ひとみの同名小説で、自著の映画化は第130回芥川賞を受賞したデビュー作『蛇にピアス』以来17年ぶりとなる。監督を松居大悟が務め、初めて“生きること”についての映画に挑み新境地を開いた。キャストには由嘉里役の杉咲花のほか、由嘉里が歌舞伎町で出会う希死念慮を抱えたキャバ嬢・ライ役に南琴奈、既婚者のホスト・アサヒ役に板垣李光人。さらに作家・ユキ役に蒼井優、街に寄り添うBAR「寂寥」の店主・オシン役に渋川清彦が名を連ねた。
解禁された本ビジュアルは、澄み渡った青空の下で由嘉里とライ、そしてアサヒが屈託のない笑顔で歌舞伎町を歩く姿が切り取られている。「ここにいる、明日の私はちょっと好き」というコピーを象徴するような由嘉里の笑顔が印象的なデザインで、撮影は写真家のNico Perezが、デザインはアートディレクターでデザイナーの石井勇一が担当した。
また、予告編は由嘉里が「私は腐女子です」と打ち明けるシーンからスタート。27歳になって、仕事と趣味だけで生きていくことへの不安と焦りを感じ過干渉な母親にも悩まされる由嘉里は、ある日迷い込んだワンダーランド=歌舞伎町でキャバ嬢・ライと出会う。ライが由嘉里を招き入れたのは足の踏み場がないほど散らかった部屋。ごみを片付けながら「こんな生活してたら、あなた死んじゃいますよ」という由嘉里に、ライは「私死ぬの」と告げる。ライをきっかけにホストのアサヒや作家のユキ、BAR店主のオシンと出会った由嘉里は、生き方や考え方の違う世界で少しずつ自分を受け入れていく。ライにただ生きてほしいと願う由嘉里に対し、ライは「私以外のために私は生き続けなきゃいけないの?」と問う。予告編は「俺、起きてわりとすぐチョコフラッぺ飲まないと死んじゃう病気なんだよね」というアサヒに「え、なんですかそのオサレ可愛い病気は」と由嘉里がツッコミを入れるシーンで幕を閉じる。
併せてキャスト陣も一挙解禁。由嘉里の母親役を筒井真理子が、由嘉里が合コンで出会う男役を映画初出演のくるま(令和ロマン)が演じる。また、由嘉里の同僚役として加藤千尋や和田光沙が登場するほか、ライと関係の深い人物として安藤裕子や中山祐一朗、そしてアサヒの同僚として佐藤寛太が出演。さらに、劇中には『ミート・イズ・マイン』のアニメ化作品も登場し『ハイキュー!!』や『プリキュア』シリーズなどで知られる村瀬歩や『チェンソーマン』の坂田将吾ほか、阿座上洋平、田丸篤志ら人気声優が声を担当する。
そして、本作の主題歌・音楽をクリープハイプが務めることも解禁された。これまで松居監督映画の主題歌を数多く担当し親交も深いバンドだが、実写映画の音楽は初。本作のプロデューサー・深瀬和美の「作品に寄り添うアプローチの作曲家さんとはひと味違った、いち音楽家としてのロジックで取り組んでもらえたら、多様な人が存在する本作の世界観をもっと盛り上げてくれるのではないか」との狙いを受け、尾崎世界観は撮影現場を実際に訪れて音楽のイメージを膨らませたそう。そして“主題歌という考え方ではなく、本作の最後に流れる音楽として相応しいものを”というリクエストに応えた主題歌「だからなんだって話」が誕生した。

また、由嘉里の日常を切り取った特製ポストカードセット付きムビチケカードが発売中。さらに“由嘉里の推しカプ”アクリルスタンドキーホルダー付きムビチケカードも本日より販売が開始された。
コメント一覧
クリープハイプ(主題歌・音楽)
この度、映画『ミーツ・ザ・ワールド』の主題歌、劇伴音楽をつとめさせて頂きました。送っていただいた映像を見て、歌舞伎町で由嘉里がライと出会い、不安や希望、焦りや期待、いろんな感情をないまぜにしながら、たくさんの出会いを通じて、新しい世界が広がっていく様子を音楽で表現したいと思いました。
はじめての実写映画での劇伴作業は、そこに映る繊細な表情、声のトーンや息づかい、色んな人が交錯する歌舞伎町の景色に向き合い、このシーンから聴こえてくる音楽は何なのかと探す日々で、苦悩もありましたがとても新鮮で忘れられないものになりました。
松居大悟監督
「クリープハイプに映画音楽をお願いしませんか?」とプロデューサーの深瀬さんから提案された時は驚きました。これまで彼らの音楽に物語で寄り添ってきましたが、金原ひとみさんの物語にクリープハイプが寄り添ったら素敵だろうと思っていたし、何より映画的な理解がある。音楽だけやってくれるのかい、主題歌はどうしようかねぇ、など話しながら音楽制作を進めていたら、『だからなんだって話』という歌が送られてきて。間違いなくクリープの歌で、間違いなくミーツ・ザ・ワールドの歌でした。
脚本は、ずっとご一緒したかった『くによし組』の國吉咲貴さんと制作して、由嘉里が出会う人々には様々な世界の素敵な方々が参加してくれました。
劇中で出てくるアニメ『ミート・イズ・マイン』はもはや一つのアニメシリーズを作るような座組で、そこから二次創作するチームが更に愛を広げてくださって。すべての制作の段階で、沢山の方々が愛情を教えてくれました。
映画で人を救えるなんて思えないけれど、この映画が少しでも明日の支えになったらいいなと思います。