2025.06.22 12:00
2025.06.22 12:00
アンサーソングを作ることで未来が続いていくことを見せたかった
──そして5月21日リリースの「Message Bluem」は、1月リリースの「Bluem」のアンサーソングということですが、改めて「Bluem」ができた経緯から教えてください。
「Bluem」は1月24日にリリースしたEPの収録曲なんですが、そのEPは全体を通して「夢が叶いますように」という私の想いを込めていて。その中でもこの「Bluem」は私自身の夢も叶いますようにという想いも込めた曲。皆さんからもらったものを受け取った私の中の覚悟を綴った曲になっているんです。
──「Bluem」はライブでも披露してきたと思いますが、反応はいかがですか?
すごく人気です。「今までSoalaが経験したことだから伝えられることだよね」と言ってもらえるとことも多くて。自分自身を奮い立たせるような楽曲を作ることによって、皆さんも「頑張ろう」と思ってもらえるんだなと改めて感じて。すごくうれしかったですね。
──なるほど。そして、そのアンサーソングが「Message Bluem」です。
はい。今度は、皆さんからもらったものを愛で返せるように、皆さんにパワーを上げられるような曲を作りたいなと思って「Message Bluem」という曲を作りました。

──皆さんに返したいと思ったのはどうしてだったのでしょうか?
「Bluem」というライブをやってEPを出したことで、一回終わったように見えて、実は続きがあった、というのを見せることで、未来が続いていくということを見せたかったんです。それに、4月や5月って、新学期・新年度が始まって、みんな憂鬱になる時期だと思うので、みんなを奮い立たせられたらいいなと思いました。
──ツアーでファンの方と直接会ったことで、返したいという気持ちもより強くなったのでは?
その通りです。もともと、こういう曲を作りたいという気持ちはありましたが、ライブを経てさらに皆さんへ返したいという気持ちは強くなったし、その思いがブラッシュアップされてできたと思います。
──「Message Bluem」の歌詞で特にこだわった部分や、特に気に入っている箇所を教えてください。
Bメロの〈⼤⼈達は⾔うわ あれこれと無駄なことだけど忘れないで 君の代わりなんていない〉は、どうしても伝えたかったことです。実際、「君の代わりなんてたくさんいる」と言われたら自分を肯定するのってすごく難しいことだと思うんです。私自身も、「お前には無理だ」「お前より歌がうまいやつなんてたくさんいるよ」と言われたこともある。だけど、そういうときに救ってくれたのが音楽で。だから、今度は私の音楽で、そう思っている子を肯定してあげたいなって思って。
──Soalaさんがそう言われたときは、どのようにご自身を奮い立たせていたのでしょう?
私自身、一度何かを言われるとものすごく落ち込んでしまう性格で。ずっと引きずってしまうんですけど、曲に落とし込むことで昇華されるんです。「こう思わせてくれたことで、この曲が生まれたし」って変換できるようになって。そう思えるようになってからは、たとえ「お前の代わりなんていくらでもいるよ」と言われても、将来見返せるときが来ると思えるようになった。だから私の曲も、誰かにとってそうやって切り替える後押しのきっかけになったらいいなと思っています。
──音楽にすることで救われていると。
はい。今、住んでいる大阪には友達もあまりいないので、何かあったら、曲にしたり、ファンのみんなに話したりすることで、立ち直っています。

──「Message Bluem」の反響も届いていますか?
はい。これまでで1番くらいに多くのメッセージをいただいています。私の恋愛曲が好きな子や、初めて私の曲を聴いてくれた子も「この曲素敵ですね」「この曲好きです」と言ってくれますし、「この曲を聴いて、もうちょっとだけ生きてみようと思いました」というメッセージをくれた子もいて。この曲は「これから一緒に頑張ろうね」というメッセージを込めているので、それが伝わってくれているのがすごくうれしいです。
──この曲は、Soalaさんがこれまで誰かに言ってほしかった言葉を歌っているんじゃないかなと、お話を伺っていて思いました。
その通りです。私が夢に向かう中で1番苦しかった17歳の頃にこの曲があったら、当時の私は救われるんだろうなと思いながら書きました。だから過去の自分も救うことができるような楽曲ができたんじゃないかなと思っています。
──ご自身以外を主人公にしたキュンキュンするタイアップ曲から、ご自身の経験を綴った応援歌まで、どんな曲も歌えるようになってきていますね。
はい。失恋ソングのイメージがついていると思うんですが、いろんな曲を知っていくたびに、味が出るアーティストになりたいなと思っています。これからもいろんな楽曲を生み出していくのが楽しみです。
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