2025.06.09 18:00
2025.06.09 18:00
現場では積極的にいろんな方とお話ししたい
──現役高校生である早瀬さんにとって、学校生活と俳優活動はそれぞれどんなものですか?
私にとって学校は、良い意味で肩の力を抜いていられる場所です。それこそ撮影などがずっと続いて、なかなか学校に行けないこともあります。そういうときに久しぶりに学校で友人と会って、放課後に一緒にご飯を食べて何気ないことを話したり、くだらないことで笑い合ったり。そんな純粋な学生でいられる時間が私にとってはとても大切です。「ああ、青春してるなぁ……」って感じられるあの時間、すごく好きなんです。

──作品や役に集中しているところから、一度リフレッシュできる場所だと。
学校に行くことが、私にとっては息抜きになりますね。友人たちの存在に、いつも助けられています。一方の俳優活動に関しては、お仕事であり、どれも学校とは違う学びの場になっています。行く先々で新しい出会いがあって、どれだけ吸収しても新鮮な刺激があるんです。とにかく現場が好きですね。1秒でも長く現場にいたくて、自分の出番が終わってもずっといます(笑)。キャストさんともスタッフさんとも、できるだけたくさんの方とお話しがしたくて。
──学校生活では同世代の友人、俳優活動ではいろんな世代の方と。
先輩方とお芝居させていただく機会も増えてきました。みなさんは俳優としてだけでなく、人生の先輩でもあるので、お話ししていると視野が広がりますね。これまで知らなかったことを教えていただいたり、アドバイスをいただいたり。現場では積極的にいろんな方とお話ししたいと思っています。
──積極的にコミュニケーションを取るというのは、以前からそうなんですか?
現場を重ねているうちに、自然とこうなってきたのかもしれません。やっぱりお喋りしたほうが楽しいですから。いろんな気づきがありますし。

──先輩方との交流の中で得た気づきというのは、早瀬さん自身の日常にも影響しますか?
しますね。それまで知らなかった言葉を知ることもそうですし、新しい趣味の扉が開いたり。映画鑑賞が好きなのですが、いろんな方にオススメしていただいて、観る作品の幅が広がってきました。
──ちなみに最近だとどんな映画作品に感銘を受けましたか?
ギョーム・ブラック監督の『みんなのヴァカンス』(2020年)という作品がすごく好きでした。それから、相米慎二監督の『お引越し』(1993年)も面白かった。あと、五十嵐耕平監督の『SUPER HAPPY FOREVER』(2024年)も大好きです。
──素晴らしいラインナップですね。
そうなんですよ。おかげさまで素晴らしい作品たちに出会えています。でも、新しい出会いは映画鑑賞だけじゃありません。読書もそうですし、『違国日記』のときには役の影響でベースをはじめたり。プライベートでも弾けたらかっこいいなと思って。それからカメラ好きの方が周りに多いので、私もしだいに興味を持つようになりましたね。

──Bezzyでは約1年前にインタビューさせていただきまして、その時、家でナポリタンを作っていたら玉ねぎが飛んできて足を火傷したという話を披露されていました。覚えてますか?
覚えてます!(笑)やばい、まだ火傷の跡あるんですよ。ほんと、いつ消えるんだろう……でも、あれから体に傷をつけてはいません!
──ポンコツエピソードが更新されてなくてひとまず安心です(笑)。
……普段からやらかし過ぎて、とくに気にしていないだけなのかも(苦笑)。
──やらかし過ぎてるんですか。
普段からだいぶ抜けているみたいですね。お母さんとの関係も相変わらずで、怒られてばっかりです。ほぼ毎日ですよ。「朝は自分で起きなさい!」「お皿を洗いなさい!」「マグカップひとつくらい洗えるでしょ!」って(苦笑)。
──マグカップくらいは(笑)。とはいえ、着実に成長されているんだと思います。
そのはずです(笑)。6月で18歳になるのですが(※取材時は17歳)、19歳、20歳と成長していく早瀬憩の姿をお見せできるよう、頑張ります。これから先にもいろんな刺激が待っているはずですから。

『か「」く「」し「」ご「」と「』場面写真 ©︎2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会