中谷美紀、山下智久、米倉涼子から鑑賞コメントも到着
未知のウイルスとの戦いはここから始まった、小栗旬主演映画『フロントライン』緊迫の冒頭映像解禁
2025.05.27 18:00
©︎ 2025「フロントライン」製作委員会
2025.05.27 18:00
6月13日(金)に公開される小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介ら共演の映画『フロントライン』の冒頭映像が解禁された。
本作は、新型コロナウイルスの事実に基づく物語をオリジナル脚本で日本で初めて映画化した作品。新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」を舞台に、治療法不明の未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも乗客全員を下船させるまで諦めずに戦い続けた人々を描く。
2020年2月3日、世界56ヵ国の3,711名を乗せた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」は、横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者を確認。当時日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関は存在せず、急きょ対応することになったのは災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMAT(ディーマット)だった。医師、看護師、医療事務職で構成されるDMATは地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応する経験や訓練は有していなかった。
DMATの医師と看護師が実際に船内に乗り込むと、そこには想定をはるかに超える数の感染者の姿があった。いつ病状が悪化するかも分からず、言葉の壁がある56ヵ国からの乗客への治療もままならない状況が広がりを見せる。一方、船外では日々加熱していく報道に色々な憶測が広まり、誰も経験したことがない非常事態が大きなムーブメントになってしまう。そんな中でも、船外から全体の指揮をするDMAT指揮官・結城(小栗旬)、厚労省の立松(松坂桃李)、船内に乗り込んだ仙道(窪塚洋介)と真田(池松壮亮)らDMATの隊員たち、クルーズ船のフロントデスクの羽鳥(森七菜)をはじめとした船内クルー、そして船内の乗客たちは、明日さえどうなるか分からない絶望の中で日常を取り戻すことをあきらめなかった。
解禁された冒頭映像には、2020年2月、横浜に入港しようとする豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」船内の静寂な廊下に突如響き渡る「急げ、まずいぞ」「海上保安庁に連絡はついたか?」「今日から2週間客室からの外出は一切禁止ということになりました」「港に救急車ついてる?」という緊迫したやり取りが収められている。患者搬送のため緊急出口の扉が開かれると、目の前には海上保安庁の船が待機していた。マスクを外し、外の空気を大きく吸い込むクルーの羽鳥(森七菜)。その顔には未曾有の事態に直面した不安と緊張が滲み出ており、巨大な豪華客船の全景が徐々に映し出されていく。
時を同じくして、DMAT指揮官であり救急医の結城(小栗旬)の元に神奈川県庁から突然電話がかかってくる。横浜港に停泊中の豪華客船から新型コロナウイルスの陽性患者が出たことを説明され、本来災害医療対応の組織であるはずのDMATに出動が要請される。結城は、目の前のテレビに映る豪華客船を見つめながら「DMATは災害対応のための医療組織でして、新型ウイルスの対策なんて専門外です」と突き返す。しかし、担当組織に断られたことを告げられ、「明日朝8時から緊急対策会議を開きます。神奈川県庁にお越しください」と一方的に伝えられた後、電話は切られる。こうして、新型コロナ集団感染に日本で初めて挑んだ名もなき英雄たちの戦いが始まるまさにその瞬間を捉えた、緊迫したシーンとなっている。
さらに、いち早く本作を鑑賞した中谷美紀、山下智久、米倉涼子からのコメントも到着した。
コメント一覧
中谷美紀
あの年、私たち日本人が、かのウィルスを対岸の火事だととらえ、のんきに桜の開花を待ちわびていた頃、まるで現代のバベルの塔のごとく、異なる言語が飛び交い、意思疎通が困難な中で野戦病院と化した豪華客船。
迫り来る危機の中、どんなに困難な状況にあっても相手を思いやる人々の優しさ、暗中模索しながら未知なる敵と戦う人々の勇姿が、圧巻のシネマトグラフィーに刻まれていました。
それにしても、「今日、お味噌汁ついてます!」という台詞で泣かされるなんて、いったい誰が想像できたでしょうか?

山下智久
当時ダイヤモンド・プリンセス号の船内で起きていた事実を迫真の映像で描き人間の本質に迫る心揺さぶる一作でした。
言葉や文化の異なる乗客たちが、未知のウイルスに感染していく中、DMATの命がけの奮闘が、忘れてはいけない歴史の裏側に光を当てています。未知の感染症の恐怖、隔離の孤独感、船内外の混乱は、当時の緊迫感をリアルに感じる事ができました。いつ何が起きてもおかしくない。今日の平和に慣れてしまってきた自分に今この瞬間の幸せを改めて思い出させてくれるような、気づかせてくれるような、激しく、優しい映画でした。
そして医療従事者の知られざる努力を称える作品だと感じました。どんな困難な状況下でも、人が人を救う瞬間や互いを思いやる心が自分の心にも希望を灯してくれました。劇場で見るべきスペクタクルな感動作品です。
米倉涼子
世界中を混乱の渦に巻き込んだ新型コロナウイルス。
当時、まだその未知なる怪物を前に、恐怖と覚悟を背中合わせに、閉ざされた空間へと自ら立ち向かう英雄たちの物語。
(個人的に)一連の報道にまだ釈然としないところはありますが、
何しろその後、世界中の人々全員が、真正面からこの未知なる怪物と対峙し、戦士となったことは間違いない。
DMATをはじめ、船員、乗客、船内で奮闘された方々、
そしてそのご家族の方々、対策本部も含め、すべての皆さまの愛と勇気に心から敬意を表します。
